いつか永遠の眠りにつく日まで
「貴様など…!」



ビリーの目からは、憎しみしか感じ取れなかった。

(私は、そんなに憎まれていたのね…。)


側にいた者の心さえも分からない自分が嫌になる。そして、悔しくて堪らなかった。



「貴様など、ここで殺してやるっ…!」

「ビリー止めろ!」



ビリーが手により一層力を込めたその時、部屋に騒ぎを聞きつけてかフランが飛び込んで来た。

そしてスッと剣を抜いた。



「止めないならお前のその腕、切り落とすぞ!」

「やればいい、俺はそれまでにこいつを…!」



あまりの物騒な話に、身体の震えが止まらなくなる。

けれど、いよいよ息が限界だった。ビリーの腕を掴んでいた手の力が抜け始める。


意識を失いかけた、その時だった。



「何の騒ぎです!」



部屋に飛び込んで来たジャスティアは一瞬で状況を判断すると、ビリーを一喝した。

私はそんなジャスティアの後ろにレオ様の姿を見つけた。



「その手を離しなさい、ビリー!」



ジャスティアの言葉には逆らえないようで、ビリーはその場で手をパッと離した。


私は床に崩れ落ちると、急に肺に入り込んで来た酸素にむせ返った。



「リーリア様、大丈夫!?」



フランが身体を支えてくれるが、その手をやんわりと断った。

ジャスティアの方を振り向くと、その後ろに顔色の悪いレオ様が立っている。



「レオ、様…。」



(よかった…。)

顔色は良くないが、生きているその事実に安堵した。


ホッとした私は、そのまま気を失った。
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