いつか永遠の眠りにつく日まで
私は非常に複雑な思いだった。

確かに彼らの国々がまだいわゆる周辺諸国として独立していた頃、ルチェルナと彼らの国々は国交があった。


とはいえ、今になって反乱を起こすほどの不満があっただなんて。



「街の人々も元々国に対して不満が多い地域だったので、その視察も兼ねてだったのですが…。」

「お前が脱走したおかげで、充分に街中を見ることができた。」



そう言うレオ様にギクリとして、私は縮こまる。

レオ様はそんな私を見て薄く笑った。かと思うと、急に顔をキュッと引き締めた。



「雪像、すまないな。」



その言葉に、私の胸が熱くなる。

ふるふると首を振るう。


だって、元はと言えば私のせいなのに。なのになぜレオ様が謝るんだろう。



「とにかく、城に戻ったら今まで以上に厳戒態勢が敷かれます。あなたも気を引き締めて下さい。」

「……戦争は、今どういう状況なの?」



開戦すれば国力も兵力も、デネブリスの方が上だ。だがらルチェルナは不利になるとばかりずっと考えられていた。

しかし、情勢が変わったという。



「……最初の、ゴルディス山脈のトンネル。あれが成功していれば、あそこからどんどん兵を流し込み、ルチェルナに攻め入るはずでした。」
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