死神?・・は・・・私の・・・?
いつもはスッキリ起きるのに、この日の麗香は違った。
― 私・・・どうしたらいいの・・・スティルが好き・・・
― 私は今まで自分のことを自分で決めたことが無かった。学校だって、仕事だって、結婚だって・・・親の決めたレールに乗っていただけ・・・たしかに親には感謝しているけど、自分であって自分じゃなかった・・・でも、スティルに会って初めて自分で決断して、そして契約をした。これからは私が私のために決める。やりたいことをやって、欲しいものを手に入れる・・・先の短い人生だから・・・
麗香は、父に昔紹介してもらっていた草薙弁護士に連絡を入れ、彼の事務所に行った。そして亨と離婚したいと告げた。草薙は、先ずは興信所を使って亨の不倫現場を押さえると言ってくれた。
それから1週間しか経たないのに草薙弁護士から、不倫現場を押さえたとのメールが入った。相手の女性はMRで、そのMRはうちの病院が使っている製薬会社ではあったもののうちの病院の担当ではないと言うことだった。そんな人とどうやって知り合ったのか・・・と思いはしたが、麗香は相手なんて誰でもよかった。早く、離婚したかった。
亨には弁護士から離婚の話をしてもらった。勿論亨は抵抗した。私との離婚ということより、院長の座を手放したくなかったのだろう。その席であろうことか亨は私も不倫していると言ったらしい。理由は、私が毎日楽しそうだから・・・だそうだ。
― 当たらずも遠からず・・・絶対にバレない相手に恋してますよー・・・
草薙弁護士に次の院長のことを相談した。
「麗香さま、あなたが院長になるのが一番良いですよ。」
「しかし、私はそういう器ではないですし、なにか会議に出たりとか、人付き合いとか、したくないのです。」
「そうですか・・・それでは離婚が成立したらまずあなたが院長代理となり、その後院長を据えてはいかがですか。」
「誰を?」
「それは私にはわかりませんが、麗香さまがあの病院にいる先生の中で一番信頼をおく人物がいいと思いますよ。」
「整形外科に三枝という医師がいます。私は彼を信頼しています。先生、お手数ですが、この三枝をお調べいただけますか。」
それから1ヶ月後、草薙弁護士から二つの報告があった。一つは亨が離婚に応じたと言うこと。しかし、それには条件があった。
・不倫のことを表ざたにせず、個人的な事情により、離婚並びに病院を去るということにして欲しい。
・慰謝料は請求しないで欲しい。
この二つだった。麗香は勝手な条件だと腹立たしい気持ちではあったが、早く離婚したかったので直ぐに承諾した。
もう一つ、三枝の身上調書の結果は意外なものだった。45歳。賞罰なし。子供なし。離婚の理由はわからなかったが、離婚は奥様からの申し出だったことが分かった。そして離婚後、三枝に女性の影はなかった。あれだけの容姿なのになぜだろうと逆に疑問が浮かんだ。
― 私・・・どうしたらいいの・・・スティルが好き・・・
― 私は今まで自分のことを自分で決めたことが無かった。学校だって、仕事だって、結婚だって・・・親の決めたレールに乗っていただけ・・・たしかに親には感謝しているけど、自分であって自分じゃなかった・・・でも、スティルに会って初めて自分で決断して、そして契約をした。これからは私が私のために決める。やりたいことをやって、欲しいものを手に入れる・・・先の短い人生だから・・・
麗香は、父に昔紹介してもらっていた草薙弁護士に連絡を入れ、彼の事務所に行った。そして亨と離婚したいと告げた。草薙は、先ずは興信所を使って亨の不倫現場を押さえると言ってくれた。
それから1週間しか経たないのに草薙弁護士から、不倫現場を押さえたとのメールが入った。相手の女性はMRで、そのMRはうちの病院が使っている製薬会社ではあったもののうちの病院の担当ではないと言うことだった。そんな人とどうやって知り合ったのか・・・と思いはしたが、麗香は相手なんて誰でもよかった。早く、離婚したかった。
亨には弁護士から離婚の話をしてもらった。勿論亨は抵抗した。私との離婚ということより、院長の座を手放したくなかったのだろう。その席であろうことか亨は私も不倫していると言ったらしい。理由は、私が毎日楽しそうだから・・・だそうだ。
― 当たらずも遠からず・・・絶対にバレない相手に恋してますよー・・・
草薙弁護士に次の院長のことを相談した。
「麗香さま、あなたが院長になるのが一番良いですよ。」
「しかし、私はそういう器ではないですし、なにか会議に出たりとか、人付き合いとか、したくないのです。」
「そうですか・・・それでは離婚が成立したらまずあなたが院長代理となり、その後院長を据えてはいかがですか。」
「誰を?」
「それは私にはわかりませんが、麗香さまがあの病院にいる先生の中で一番信頼をおく人物がいいと思いますよ。」
「整形外科に三枝という医師がいます。私は彼を信頼しています。先生、お手数ですが、この三枝をお調べいただけますか。」
それから1ヶ月後、草薙弁護士から二つの報告があった。一つは亨が離婚に応じたと言うこと。しかし、それには条件があった。
・不倫のことを表ざたにせず、個人的な事情により、離婚並びに病院を去るということにして欲しい。
・慰謝料は請求しないで欲しい。
この二つだった。麗香は勝手な条件だと腹立たしい気持ちではあったが、早く離婚したかったので直ぐに承諾した。
もう一つ、三枝の身上調書の結果は意外なものだった。45歳。賞罰なし。子供なし。離婚の理由はわからなかったが、離婚は奥様からの申し出だったことが分かった。そして離婚後、三枝に女性の影はなかった。あれだけの容姿なのになぜだろうと逆に疑問が浮かんだ。