死神?・・は・・・私の・・・?
『スティル! 出てきてよ。あれ、あなたなんでしょ? スティル! スティル! 』
何度呼んでもスティルは姿を現さなかった。

ソファでテレビを付けたまま寝てしまった。何時間経ったのか・・・テレビはシャーっと音がして、なんだか頭を撫でている気配を感じた。
『あっ・・・起きちゃいましたか・・・』
『スティル・・・何度も呼んでいたのに・・・何していたの?』
『麗香さんがちゃんと考える時間があった方がいいと思って・・・会わないほうがいいと思ったから・・・』
『何で? 私は会いたかった。私はあなたとずっとこうやって話をしたり、抱きしめてもらったり、あなたに優しくされたいの。』
『お望みであれば、そのくらいのことなら毎日して差し上げます。』
『なんなの? その他人行儀のような・・・私はあなたが欲しい。私だけのあなたでいてほしいのよ。スティル・・・愛しているの。スティル・・・』
『愛しているって・・・僕はやめた方がいい。取り返しのつかないことになるから。』
麗香はスティルが頬を触ろうと手を伸ばしてきたところを、グッと手首を掴み、もう一方の手も抑えた。
— 麗香さん・・・君は何をしているの? そんな白くて華奢な手で・・・
— そんなに・・・必死な顔で・・・僕に頬を触られないようにしているつもりなのかな?・・・
— うるうるした目・・・また涙を流すの・・・
— 必死だね・・・かわいい・・・
— キスしてくれるの・・・柔らかい唇・・・君がしてくれている・・・いつもとは違う・・・
— ああ・・・もうちょっとこのまま捕まれていようか・・・
— 麗香・・・・・・どうしよう・・・このまま・・・
— ヤバ! ・・・もうヤバイでしょ・・・

『麗香さん、待った! 』
スティルは麗香の手を振りほどいた。
『イャ! 今日は頬を触らないで! 』
『どうして? 心地よい眠りは欲しくない? 』
『スティル、さっき、三枝先生の家で食器割ったのあなたでしょ?』
『・・・』
『なんで、何も言わないの?』
麗香は、目をそらしたスティルの右手を持ち上げ、恋人つなぎをした。そして左手も・・・それをスティルはじっとされるがままにしていた。
『これで、私の頬は触れられないでしょ。』
麗香はその体制のまま顔を寄せてスティルに熱いキスをした。
― 麗香・・・かわいい・・・かわいすぎるよ・・・
― 誰にも触れさせたくない。誰にも・・・
― ああ・・・もう知らないよ、麗香!
『キャっ!』
スティルは一気に体勢を変え、麗香を押し倒し抑え込んだ。
『麗香さん、ちゃんと聞いて。僕とこれ以上のことをすると、君はもう僕から離れられなくなる。それでもいいの?』
『ええ、私は・・・あなたの全てが欲しい。誰よりもスティルがいいの!』
『本当にいいんだね。』
『ええ。スティル、ずっと、ずっとあなたと居たい。愛してる!』
『麗香・・・僕も君のことが好きだ・・・たぶんこれが恋なのだと思う・・・もう止まらないよ・・・覚悟してね・・・君を最高の世界に連れて行く・・・もう寝かせないからね・・・いいね、麗香!!』

  イズミダレイカ ノ セイゾンニッスウ ハ ・・・∞
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