双子漫画家からの溺愛注意報!?
「お電話で聞いております。いつもお世話になっております」




丁寧な挨拶と、ものごしの柔らかさにホッと胸をなでおろした。




「私は大塚家のお手伝いです。さぁ、奥へどうぞ」




家の大きさに圧倒されたけれど、たしか大理石を彫って作られた表札には大塚と書かれていた。

伊集院じゃないんだ……。

ペンネームに決まっているのに、そんなところに関心してしまう。

広い日本庭園を抜けて歩いていけば、これまた広い玄関先に到着した。

おじいさんが重たそうな玄関ドアを開けてくれて中に入ると、そこには広い三和土があり、どこまでも続く廊下が見えた。

廊下は完璧に磨き上げられていて覗き込めば自分の顔が映り込む。
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