人生は虹色〜兄が僕に残した言葉〜
「俺が役立たずだったから……」



「そんな……荒嶋君はよくやってくれましたよ」



「はぁ……何で死ぬかなぁ。ホント悔しくてたまんねぇわ」



「……」



僕は涙を流す荒嶋君に、

何て声をかけたらいいか、

分からなかった。



共に切磋琢磨し合った仲で、

苦しい時も楽しい時も、

一緒に乗り越えてきた友達なのだから。



「そう言えば、よく仁君のこと話してたよ」


「え?僕のこと?」



「こないだだって、キャッチボールなんかしたんだろう?ホント仲良いよね!航、嬉しそうに話してたから」



「航兄ちゃんがそんなことを?」



「うん。『キャッチボール楽しすぎて、筋肉痛になったわ』とか言ってたっけ?あいつ、仁くんのこと、凄く気にかけてたんだよ」



「そうなんだぁ……」



「だって、それこそ

『自分の息子たちがどんな大人になっていくのか楽しみだぁ』

なんて言ってたけど、

『弟の仁もどんな大人になっていくか、息子たちと一緒ぐらい、俺は楽しみにしてるんだぁ』

って言ってたからね」
< 125 / 151 >

この作品をシェア

pagetop