人生は虹色〜兄が僕に残した言葉〜
こんなにも僕のことを気にしてくれていたなんて知らなかった。



溜まりに溜まった涙が視界をぼやけさして。



頬をとった涙を次から次へと垂らして。



気づけば、僕は泣いていた。



「…………うっ、っ……」



航兄ちゃん……。



もう火葬場に行けば会うことができない。



僕が大人になった姿を見てもらうことができない。



航兄ちゃんの死をやっと理解した僕は、人目も気にせず、泣きじゃくっていた。



拭っても拭っても、止まらない僕の涙を見て、吊られるように周りの人たちも泣いている。



僕は大好きなお兄ちゃんを想って泣いた。
< 126 / 151 >

この作品をシェア

pagetop