人生は虹色〜兄が僕に残した言葉〜
「……っ、航、兄ちゃん、ぅ……」



声を漏らしながら、

僕は小さな影の方に目を向けた。



今にも泣き出しそうな燈也の顔。



「……っ、お兄ちゃん……だ、大丈夫ぅ?

僕が……守ってあげるからね……っ」



父親が亡くなったのに、いつものように楽しそうにしていた甥っ子たち。



でも、小学生の燈也には分かるのかな?



死と言う意味が……。



自分も辛いはずなのに、僕のことを気遣う燈也を優しく抱きしめていた。



「……っ、ぅう、っ……」



僕と燈也はもう声を抑えることができずに泣いた。
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