人生は虹色〜兄が僕に残した言葉〜
「仁、大丈夫よ」



母さんが僕たちの泣き喚く声に気付き、包み込むように抱きしめてくれる。



僕たちを心配するように、父さんや亨兄ちゃん、琴美姉ちゃんまでもが駆け寄り、一緒に泣いてくれる。



僕たちの涙は止まることなかった。



結局、

葬儀場のスタッフに連れらるようにして、

告別式は始まった。



父さんと琴美姉ちゃんが航兄ちゃんに手紙を読んで、また僕は涙を流した。



親として、妻として最後の手紙に込められた愛情が伝わってきたのだから。



棺の蓋が完全に閉められる時、そこでも泣いた。



もう航兄ちゃんとはお別れなんだと、寂しさが僕の胸を締め付けるから。



最後の最後まで航兄ちゃんを惜しむ声を聞けて、『ホント良い式だったわぁ』っておばあちゃんが言ったように。



本当に感動する告別式となった。
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