人生は虹色
「積み重ね……人生虹色かぁ……」



「仁くんなら大丈夫でしょ?」



「え?」



「だって、航くんの弟じゃなぁ〜い!」



琴美姉ちゃんは僕の肩を優しく叩きながら、微笑んでいた。



「え!そうだね……僕の人生、虹色に染めてみせるよ!」



「うん、約束だよ」



虹を見た日に交わした約束、

人生虹色になる気がして、

空に向かって僕は笑っていた。
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