人生は虹色〜兄が僕に残した言葉〜


葬儀で気疲れした僕たちは、

ぐったりと横たわっていた。



航兄ちゃんは灰に変わってしまったけれど、気持ちの整理がまだつかない僕たちは、考え込まないように、気を紛らわすので精一杯だった。



きっと空の上で、僕たち家族を見守ってくれているはず。



いつまでも落ち込んでいられないし、航兄ちゃんの分まで、これからの人生を全力で楽しまないと。



それでも、航兄ちゃんのいない世界に慣れるまで、しばらく時間がかかったっけ。



寝て起きたら、航兄ちゃんがいる気がして、死んだことを忘れて会いに行こうとしたりした。



ふとリビングに立てかけてある航兄ちゃんの写真を見たとき、この世界に航兄ちゃんは居なくなったんだ、と思わされた。
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