恋は秘密のその先に
ランチに注文したデリバリーが届くと、真里亜は1階のエントランスまで受け取りに部屋を出て行く。
すると住谷が両手を頭の後ろで組み、ソファにもたれて意味ありげに文哉を見た。
「俺の女、ねえ……」
文哉はパソコンに目を落としたまま、ぶっきらぼうに答える。
「それがどうかしたか?」
「はー! こりゃまた、人が変わったようだな。俺があんなにお膳立てしても全く手を出さなかったお前が、まさか『俺の女だ』なんて豪語するとは。一体、何があったんだ?」
「絶対に教えない」
「うわー、これはマジですね。もしや、真里亜ちゃんが大事そうに手で触れてたあのネックレスも、お前がプレゼントしたのか?」
無言を貫くと、肯定と取ったらしい。
住谷はますます、信じられないと言わんばかりに感心する。
「へえー! お前が? どんな女の子にも冷たくしてきたあのお前が? 彼女にプレゼント、それもアクセサリーを贈るなんて!」
「何が言いたい?」
「いや、喜んでるんだよ。お前もようやく人間らしくなったなって。そうか、愛の力ってすごいんだな」
あー、俺も彼女欲しいーと、住谷は切実な思いで天井を仰いだ。
すると住谷が両手を頭の後ろで組み、ソファにもたれて意味ありげに文哉を見た。
「俺の女、ねえ……」
文哉はパソコンに目を落としたまま、ぶっきらぼうに答える。
「それがどうかしたか?」
「はー! こりゃまた、人が変わったようだな。俺があんなにお膳立てしても全く手を出さなかったお前が、まさか『俺の女だ』なんて豪語するとは。一体、何があったんだ?」
「絶対に教えない」
「うわー、これはマジですね。もしや、真里亜ちゃんが大事そうに手で触れてたあのネックレスも、お前がプレゼントしたのか?」
無言を貫くと、肯定と取ったらしい。
住谷はますます、信じられないと言わんばかりに感心する。
「へえー! お前が? どんな女の子にも冷たくしてきたあのお前が? 彼女にプレゼント、それもアクセサリーを贈るなんて!」
「何が言いたい?」
「いや、喜んでるんだよ。お前もようやく人間らしくなったなって。そうか、愛の力ってすごいんだな」
あー、俺も彼女欲しいーと、住谷は切実な思いで天井を仰いだ。