不器用な神野くんの一途な溺愛
唯一嬉しかったのは、希春先輩が「大丈夫!?」と教壇から声をかけてくれたこと。

でも、何か打ち合わせがあるのか。女の人が先輩の肩を引き寄せ、机上の資料に集中させていた。

そうだ、委員会が始まるんだ……。


「 (立たなきゃ……っ) 」


これ以上、みんなに迷惑はかけられない……っ。

そう思った時だった――


グイッ


「おせぇ。立て、行くぞ」


私の腕を、力強い手で持ち上げたのは、


あの神野くんだった。

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