不器用な神野くんの一途な溺愛
「ほら、配られた資料」

「あ、り……と……」


神野くんの早足によって、私はすぐに着席する事ができた。

よかった……。

いや、さっきの事を思い出すと何も良くはないけど……

でも、

とりあえず、


「 (希春先輩に、もう迷惑はかかってないよね?) 」


私たちが着席したのを見た後。希春先輩が挨拶をして、すぐに委員会が始まった。


「 (はぁ……) 」


希春先輩に私がコケた所を見られて、噂話も聞かれてたんだろうなぁ……

なんだか、それだけで、


「 (落ちこむなぁ……) 」


ハァと、今にもため息をつきそうな私。

その時――

私が使っている机を、隣の神野くんが「コンコン」と控えめな音で叩いた。
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