不器用な神野くんの一途な溺愛
『教頭、休み連絡入りましたよ』

『ちょっとごめんね、神野くん。

うん? 新入生の子?』

『はい。小野宮莉子さんです』

『あぁ、首席の子か……』

『……』


は?

いま、なんつった?「首席」?


『教頭、今の名前って……』

『あ、あぁ……その……すまんな。本来なら小野宮さんが挨拶をするつもりだったんだが……どう転んでも、あの子には無理だったようだな。体調不良で休みだ。風邪らしいよ』

『か、風邪……』


しかも、女だったのかよ……。


だが、俺が項垂れるのはまだ早い。

次に耳にしたのは、信じられねー言葉だった。


『それで神野くん、重ね重ね申し訳ないのだが、実は小野宮さんには、新入生代表の挨拶は割愛したと話していてだね』

『は?』


なんだよそれ。

ってことは、首席は俺が代わりに挨拶したこと知らねーのかよ?
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