不器用な神野くんの一途な溺愛
『は? そんな理由?』


人と話せないといっても、限度があんだろ。そんな小学生みたいな理由で……。

そんな、小学生みたいな理由で、


『新入生代表の挨拶――神野斗真くん』

『はい』


『『『キャアアア!』』』
『『『カッコイイー!』』』
『『『王子ー! クール王子ー!』』』


俺の高校生活は、一気に騒がしいものになってしまった……。

首席に、俺の高校生活を変えられたようなもんだ。


『斗真くん、あの、好きです……』

『わりぃ、無理』


こんな煩わしい事、何回も繰り返さなくて済んだのに。

首席のせいだ。

小野宮って女のせいだ。


だけど、俺の思っている「小野宮」は――実際に見ると、全然違う「小野宮」だった。


「入学式の時から風邪ひいて学校来られなかったけど、やっと会えたなー。

みんなー、小野宮莉子だ。

これでクラス全員揃ったぞ。写真撮るか!」


俺が、その時に見た小野宮は――
< 42 / 425 >

この作品をシェア

pagetop