不器用な神野くんの一途な溺愛
「(例え恋したって、人形は所詮人形ってことか)」
お前、兄貴を好きになったってどうすんだよ。頑張れねーだろ。どーせ傷つくだけだろ。なんで好きになっちまったんだか――
「(はぁ、考えるの止めた。アホらし)」
まぁいーや。
どうせ俺の知ったこっちゃねーしな。
2人が会議室を出た後――しばらくして委員会は解散になった。
あ? 帰ってこねーじゃん。何やってんだよ、アイツら。
小野宮が座っていた席を見ると、アイツの筆箱と配られた資料がある。一日に何回筆箱をなくせば、気が済むんだか。
「 (はぁ。めんどくせー) 」
委員会が終わったら直で帰ろうと鞄を持ってきたが……教室に戻ってアイツの机に筆箱と資料を置いとくか。
渋々立ち上がった、その時。