不器用な神野くんの一途な溺愛
「莉子ちゃんって誰?」
見ると、さっきまで兄貴の代わりに司会進行をしていた副委員長が立っていた。兄貴の自由奔放な一連の行動にご立腹らしく、会議中は終始イライラした説明ぶりだった。
そして、その苛立ちは健在らしい。眉間に皺を寄せて、俺を兄貴に見立てて鬼の剣幕で話す。
「……知らねーよ」
「知らないわけないでしょ。莉子ちゃんはあなたの隣に座ったんだから。あなた達一緒のクラスよね?」
「だからなんだよ」
一緒のクラスだからって仲良く手ぇ繋いで遊んでるとでも思ってんのか、この女。むしろ知らねーことだらけなんだよ。特に、
小野宮に関してはな。