ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
店内をある程度綺麗にしてから、皆でまかないを食べる。その前に、伯母が花瓶と花束を持ってきた。
「さっきまたお花が届いたの。今年はピンクと白のデンファレだわ。綺麗」
彼女が花瓶に移している優美な花束は、しいじを贔屓にしてくれている遠方のお客様からいただいたもの。毎年、しいじが開店した記念日に郵送で贈られてくるらしい。今日がその十一月二十五日だ。
「毎年、開店した日にお花を贈ってくれる人がいるなんて素敵。この店が愛されてる証拠ね」
私も温かい気持ちになってそう言うと、カウンター奥の壁の飾り棚に花瓶を置く伯母も嬉しそうに微笑んだ。
しかし、その笑みはやや元気がなくなっていく。
「ごめんね、今年は満足にお祝いができなくて。依都ちゃんも誕生日なのに」
「そうだな、ごちそう作ろうと思ってたんだが」
まかないを運ぶ伯父もやるせなさそうに続けた。
そう、実は今日は私の二十六回目の誕生日でもあるのだ。しいじの記念日と同じなので、皆が覚えていて毎年祝ってくれるのが嬉しい。
ところが、九州に住む伯母の父が一昨日亡くなり、葬儀に参列するために今夜から三人はそちらへ向かうことになっている。私は会ったことがないのでこちらに残るが、しいじの営業も今日はランチタイムだけだ。
「さっきまたお花が届いたの。今年はピンクと白のデンファレだわ。綺麗」
彼女が花瓶に移している優美な花束は、しいじを贔屓にしてくれている遠方のお客様からいただいたもの。毎年、しいじが開店した記念日に郵送で贈られてくるらしい。今日がその十一月二十五日だ。
「毎年、開店した日にお花を贈ってくれる人がいるなんて素敵。この店が愛されてる証拠ね」
私も温かい気持ちになってそう言うと、カウンター奥の壁の飾り棚に花瓶を置く伯母も嬉しそうに微笑んだ。
しかし、その笑みはやや元気がなくなっていく。
「ごめんね、今年は満足にお祝いができなくて。依都ちゃんも誕生日なのに」
「そうだな、ごちそう作ろうと思ってたんだが」
まかないを運ぶ伯父もやるせなさそうに続けた。
そう、実は今日は私の二十六回目の誕生日でもあるのだ。しいじの記念日と同じなので、皆が覚えていて毎年祝ってくれるのが嬉しい。
ところが、九州に住む伯母の父が一昨日亡くなり、葬儀に参列するために今夜から三人はそちらへ向かうことになっている。私は会ったことがないのでこちらに残るが、しいじの営業も今日はランチタイムだけだ。