ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
誕生日であることはすっかり忘れて、ひとり黙々と雑用をこなす。いらないものを整理しているだけでも時間がかかり、気がついた時には午後七時を回ろうとしていた。
キリのいいところで帰ろうと、休憩室で身支度を整える。火の元や電気のつけ忘れがないかを確認し、店を出て預かっていた鍵をかけた。
その時、誰かが階段を上がってくる音が聞こえてきたので振り向く。
現れたのは、短髪でガタイのいい三十代後半くらいの男性だ。若干目が据わっているように見えるし、頬も紅潮している。
もしかしてもう酔っ払っている?と察した直後にお酒の匂いが鼻をかすめ、やはりそうだと確信した。男性は明かりのついていない店を見て、キョトンとする。
「あれ、今日やってねぇの?」
「大変申し訳ございません。諸事情で急きょお休みさせていただくことになりました」
「ったく、なんだよ~」
不満を露わにする彼に、ガラ悪いな……と眉をひそめたくなるも、もう一度「申し訳ありません」と丁寧に謝った。
すると、男性はなにか感づいたように私の顔を覗き込んでくる。
キリのいいところで帰ろうと、休憩室で身支度を整える。火の元や電気のつけ忘れがないかを確認し、店を出て預かっていた鍵をかけた。
その時、誰かが階段を上がってくる音が聞こえてきたので振り向く。
現れたのは、短髪でガタイのいい三十代後半くらいの男性だ。若干目が据わっているように見えるし、頬も紅潮している。
もしかしてもう酔っ払っている?と察した直後にお酒の匂いが鼻をかすめ、やはりそうだと確信した。男性は明かりのついていない店を見て、キョトンとする。
「あれ、今日やってねぇの?」
「大変申し訳ございません。諸事情で急きょお休みさせていただくことになりました」
「ったく、なんだよ~」
不満を露わにする彼に、ガラ悪いな……と眉をひそめたくなるも、もう一度「申し訳ありません」と丁寧に謝った。
すると、男性はなにか感づいたように私の顔を覗き込んでくる。