ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「……ん? あんた、ここの従業員?」
「はい、そうですが」
「じゃあ、あんたか! どんな酒も必ず売る、とかって噂があるのは」
指を差しながら言われ、少々引き気味にぽかんとする私。
どうやらこの人も雫のSNSで知ったみたいだけれど、〝どんな酒も必ず売る〟? いやいや、話が変わっているじゃない。それじゃ伝説の女もとい、伝説のバイヤーになっちゃうわよ。
酔っているせいで噂をおかしな方向に解釈しているのかもしれないが、変に絡まれたら嫌だな。
「そんな噂はございませんよ。なにかと勘違いしていらっしゃるのでは……」
「いいや、下の酒屋の親父も確かに言ってた」
穏やかに微笑んで温和に返したものの、男性はまったく自分の耳を疑っていない。
ヒモトのおじさんはそこまで話を盛ったとは思えないんだけど……と怪しんでいると、彼はなにやら自分のバッグを漁り出す。
その中から取り出されたのは、日本酒の二合瓶。以前スーパーで見かけて私も飲んだことがあるものだ。
一体なにをしようとしているのだろうか。警戒していると、彼は印籠のようにその瓶を見せてくる。
「はい、そうですが」
「じゃあ、あんたか! どんな酒も必ず売る、とかって噂があるのは」
指を差しながら言われ、少々引き気味にぽかんとする私。
どうやらこの人も雫のSNSで知ったみたいだけれど、〝どんな酒も必ず売る〟? いやいや、話が変わっているじゃない。それじゃ伝説の女もとい、伝説のバイヤーになっちゃうわよ。
酔っているせいで噂をおかしな方向に解釈しているのかもしれないが、変に絡まれたら嫌だな。
「そんな噂はございませんよ。なにかと勘違いしていらっしゃるのでは……」
「いいや、下の酒屋の親父も確かに言ってた」
穏やかに微笑んで温和に返したものの、男性はまったく自分の耳を疑っていない。
ヒモトのおじさんはそこまで話を盛ったとは思えないんだけど……と怪しんでいると、彼はなにやら自分のバッグを漁り出す。
その中から取り出されたのは、日本酒の二合瓶。以前スーパーで見かけて私も飲んだことがあるものだ。
一体なにをしようとしているのだろうか。警戒していると、彼は印籠のようにその瓶を見せてくる。