ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
そうだよね、風柳さんももちろん自覚しているだろう。息子のことになると見境がなくなってしまうのかもしれない。それもきっと、根本にあるのは親との確執なのだ。
複雑な気分になっていると、彼女は力強さを取り戻して言う。
「でも私、諦めが悪いの。油断禁物よ」
その言葉がなんだか意味深に感じて身構えるも、彼女はさっぱりとした調子で「もう行くわ。またね」と言い、軽く手を振った。
「千笑さん、なにかあったのか? いつもあんなに意地悪な感じじゃないのに」
「うーん……また後で話すね」
怪訝そうにする凛くんに苦笑いを返し、一緒に食堂へ戻る。凛くんが私たちの話をいつから聞いていたのかわからないけれど、史悠さんとのことを知らなければ困惑するよね。
風柳さんはいちごを届けに来ただけらしく、もう姿がない。食べ終わった子は自分で食器を運び、順々に後片づけが始まっていた。私もテーブルを拭こうとすると、ふたりの女の子がトコトコと近づいてくる。
「おねーちゃん、おなまえは?」
「私?」
急に話しかけられてドキッとするも、前より抵抗がなくなってきたように感じる。しゃがんでふたりに目線を合わせ、普通に話す。
複雑な気分になっていると、彼女は力強さを取り戻して言う。
「でも私、諦めが悪いの。油断禁物よ」
その言葉がなんだか意味深に感じて身構えるも、彼女はさっぱりとした調子で「もう行くわ。またね」と言い、軽く手を振った。
「千笑さん、なにかあったのか? いつもあんなに意地悪な感じじゃないのに」
「うーん……また後で話すね」
怪訝そうにする凛くんに苦笑いを返し、一緒に食堂へ戻る。凛くんが私たちの話をいつから聞いていたのかわからないけれど、史悠さんとのことを知らなければ困惑するよね。
風柳さんはいちごを届けに来ただけらしく、もう姿がない。食べ終わった子は自分で食器を運び、順々に後片づけが始まっていた。私もテーブルを拭こうとすると、ふたりの女の子がトコトコと近づいてくる。
「おねーちゃん、おなまえは?」
「私?」
急に話しかけられてドキッとするも、前より抵抗がなくなってきたように感じる。しゃがんでふたりに目線を合わせ、普通に話す。