ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
昼に話した際、挨拶で余計なことを言うなと念を押しておいたので、内容は許容範囲だ。
ただ、終始俺に意味深な視線と甘い笑みを向けてくるものだから、勘のいい人は彼女のアピールに気づくかもしれない。
しかし、彼女を調子に乗らせるのはここまで。今度は俺が、公の前で告白する番だ。
涼しい表情を崩さず、再びマイクを構える。
「風柳さんが描く絵はどこか懐かしく柔らかなタッチで、確かに慈愛のようなものを感じますね。私は彼女のイラストを見ると、真っ先に妻が頭に浮かぶんです」
褒め言葉に嬉しそうにしていた風柳さんだが、突然〝妻〟という単語が出てキョトンとした。話を聞いていた皆も同様に。
「私は決して優しい人間ではありません。日頃から厳しくしているので、社員たちはよくわかっているでしょう。愛なんて持ち合わせていない鬼だと思われているかもしれない」
若干自虐を交えて言うと、社員たちは目を逸らして気まずそうに笑った。
彼らをゆっくりと見回し、ちょうど真ん中あたりに依都の姿を見つける。しっかり俺を見ていた彼女と視線が絡まった。
ただ、終始俺に意味深な視線と甘い笑みを向けてくるものだから、勘のいい人は彼女のアピールに気づくかもしれない。
しかし、彼女を調子に乗らせるのはここまで。今度は俺が、公の前で告白する番だ。
涼しい表情を崩さず、再びマイクを構える。
「風柳さんが描く絵はどこか懐かしく柔らかなタッチで、確かに慈愛のようなものを感じますね。私は彼女のイラストを見ると、真っ先に妻が頭に浮かぶんです」
褒め言葉に嬉しそうにしていた風柳さんだが、突然〝妻〟という単語が出てキョトンとした。話を聞いていた皆も同様に。
「私は決して優しい人間ではありません。日頃から厳しくしているので、社員たちはよくわかっているでしょう。愛なんて持ち合わせていない鬼だと思われているかもしれない」
若干自虐を交えて言うと、社員たちは目を逸らして気まずそうに笑った。
彼らをゆっくりと見回し、ちょうど真ん中あたりに依都の姿を見つける。しっかり俺を見ていた彼女と視線が絡まった。