ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
複雑そうな顔をする風柳さんと共に降壇し、会は乾杯へと移る。役員が短い挨拶をする最中、隣にいた風柳さんが小声で「史悠」と呼びかけてくる。
「あなたがこんなに大勢の前で愛を語るとは思わなかった。これでもう、私がなにを言っても響かなくなっちゃったわね」
「公衆の面前で告白してくれたので、私もそれ相応に返させていただきました」
その告白の相手は妻だが。これで俺が風柳さんを相手にしていないことが世間に伝わるだろう。
意地悪な笑みを浮かべてみせると、彼女は口を尖らせてグラスを掲げ、濁りのない日本酒を眺める。
「……私を選ぶ気は一切ないってことね」
「ええ。申し訳ありませんが」
最後の確認をする彼女に迷いなく頷き、乾杯の声が上がると同時に吐き捨てる。
「依都以外の女と夫婦になるなんて、想像するだけで反吐が出る」
笑みを消し、ひと際低い声で悪態をつく俺に、風柳さんはギョッとして若干引いていた。
食事が始まり一気に賑やかになる中、固まっている彼女に口調を和らげて言う。
「あなたがこんなに大勢の前で愛を語るとは思わなかった。これでもう、私がなにを言っても響かなくなっちゃったわね」
「公衆の面前で告白してくれたので、私もそれ相応に返させていただきました」
その告白の相手は妻だが。これで俺が風柳さんを相手にしていないことが世間に伝わるだろう。
意地悪な笑みを浮かべてみせると、彼女は口を尖らせてグラスを掲げ、濁りのない日本酒を眺める。
「……私を選ぶ気は一切ないってことね」
「ええ。申し訳ありませんが」
最後の確認をする彼女に迷いなく頷き、乾杯の声が上がると同時に吐き捨てる。
「依都以外の女と夫婦になるなんて、想像するだけで反吐が出る」
笑みを消し、ひと際低い声で悪態をつく俺に、風柳さんはギョッとして若干引いていた。
食事が始まり一気に賑やかになる中、固まっている彼女に口調を和らげて言う。