ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「ですが、千笑さんのイラストに対して述べた言葉もすべて本心です。あなたは素晴らしい才能をお持ちだ。よきビジネスパートナーとして、今後もよろしくお願いします」
向き直って軽く頭を下げると、彼女は目を丸くした後、ふっと呆れたような笑みをこぼす。
「あなたって……そういうところが罪なのよ」
ひとり言のように呟き、グラスに口をつける。日本酒をひと口含み「今ならどんどん飲めそう」とぼやく彼女に、俺も口元が緩んだ。
ようやく諦めがついただろうか。これから俺たちと会う時は、いい商品を作ることだけを考えてほしい。
風柳さんから離れ、ゲストの方々に挨拶しながら依都を探す。妻だと紹介したいのもあるが、それ以上にただ会いたい。
ところが、彼女の姿は一向に見つからない。トイレにでも行ったのだろうかと、不思議に思いつつ会場から出てみると、「えっ!?」と驚く声が耳に飛び込んできた。
声の主は風柳さんだ。スマホを耳に当てて誰かと電話しているようだが、とても切羽詰まった様子が見て取れるので、なにかトラブルがあったのだろうと察する。
「どうかしましたか?」
通話を終えたらしきところで声をかけると、こちらを勢いよく振り返った彼女は、心底困った表情で助けを求めるように俺を見てくる。
向き直って軽く頭を下げると、彼女は目を丸くした後、ふっと呆れたような笑みをこぼす。
「あなたって……そういうところが罪なのよ」
ひとり言のように呟き、グラスに口をつける。日本酒をひと口含み「今ならどんどん飲めそう」とぼやく彼女に、俺も口元が緩んだ。
ようやく諦めがついただろうか。これから俺たちと会う時は、いい商品を作ることだけを考えてほしい。
風柳さんから離れ、ゲストの方々に挨拶しながら依都を探す。妻だと紹介したいのもあるが、それ以上にただ会いたい。
ところが、彼女の姿は一向に見つからない。トイレにでも行ったのだろうかと、不思議に思いつつ会場から出てみると、「えっ!?」と驚く声が耳に飛び込んできた。
声の主は風柳さんだ。スマホを耳に当てて誰かと電話しているようだが、とても切羽詰まった様子が見て取れるので、なにかトラブルがあったのだろうと察する。
「どうかしましたか?」
通話を終えたらしきところで声をかけると、こちらを勢いよく振り返った彼女は、心底困った表情で助けを求めるように俺を見てくる。