ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「私もね、勇気が出なくて、自分の正直な気持ちを伝えるどころか会えずじまいの人がいるの。たぶん、相手も同じなんだと思う。でも、そのままだとお互いに苦しいだけなのよね」
ついひとり言のように話してしまい、楽くんはつまらなそうな顔で首をかしげる。
「よくわかんない」
「あはは、だよね。ごめん」
軽く笑って、彼の手を握ったまま腰を上げる。
「とりあえず、ママのところに戻ろう。絶対心配してるよ。ママは誰よりも楽くんが好きで、なによりも大切なんだから」
それは間違いないと自信を持って言うと、楽くんも今度は素直に「うん」と返事をしてソファから降りた。
手を繋いで会場に向かって歩いていると、前方からひとりの女性が小走りでやってくる。
「いた! 楽くん!」
声をあげる彼女は、風柳さんのマネージャーさんだ。私たちのそばまで来ると、がばっと勢いよく頭を下げた。
「すみません! 私が少し目を離した隙に、楽くんの行方がわからなくなってしまって……」
「いえいえ! 私こそ、すぐに連れてこなくてすみません」
「ぼくがやだっていったの。おねーちゃん、わるくないよ」
かばってくれる楽くん……正義感があっていい子だな。じーんとする。
ついひとり言のように話してしまい、楽くんはつまらなそうな顔で首をかしげる。
「よくわかんない」
「あはは、だよね。ごめん」
軽く笑って、彼の手を握ったまま腰を上げる。
「とりあえず、ママのところに戻ろう。絶対心配してるよ。ママは誰よりも楽くんが好きで、なによりも大切なんだから」
それは間違いないと自信を持って言うと、楽くんも今度は素直に「うん」と返事をしてソファから降りた。
手を繋いで会場に向かって歩いていると、前方からひとりの女性が小走りでやってくる。
「いた! 楽くん!」
声をあげる彼女は、風柳さんのマネージャーさんだ。私たちのそばまで来ると、がばっと勢いよく頭を下げた。
「すみません! 私が少し目を離した隙に、楽くんの行方がわからなくなってしまって……」
「いえいえ! 私こそ、すぐに連れてこなくてすみません」
「ぼくがやだっていったの。おねーちゃん、わるくないよ」
かばってくれる楽くん……正義感があっていい子だな。じーんとする。