ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「波多野にも捜させてたんだが、見つかってよかった。まさか依都と一緒にいたとは」
「お手洗いに行ったら、偶然見つけたんです。楽くん、エレベーターに乗ってたんですよ」
さっきの状況を話すとマネージャーさんが驚きを露わにして、「エレベーター! 見つからないわけだ……」とうなだれていた。きっとフロア中を捜し回っていたんだろう。
風柳さんは不思議そうに楽くんを見て問いかける。
「どうしてひとりで行ったの? いつも勝手に行くようなことしないのに」
「だって、ママ……またしゆーといたから」
「え?」
楽くんは口を尖らせて、本音をこぼし始める。
「ぼくより、しゆーのほうがだいじなんだって──」
「そんなわけないでしょう!」
間髪を容れずに風柳さんが声をあげ、楽くんはビクッと肩を震わせて押し黙った。
風柳さんは彼の両肩に手を置き、諭すように言う。
「楽が史悠を好きだって言ってたから、パパになってほしかったの。楽のために……って思ったのよ」
やっぱり、風柳さんも自分より楽くんの幸せを優先しようとしていたのだ。相手の本当の思いに気づかないまま。
彼女自身も史悠さんを気に入っていたと思うが、それ以上に息子のためという気持ちが強かったのだろう。
「お手洗いに行ったら、偶然見つけたんです。楽くん、エレベーターに乗ってたんですよ」
さっきの状況を話すとマネージャーさんが驚きを露わにして、「エレベーター! 見つからないわけだ……」とうなだれていた。きっとフロア中を捜し回っていたんだろう。
風柳さんは不思議そうに楽くんを見て問いかける。
「どうしてひとりで行ったの? いつも勝手に行くようなことしないのに」
「だって、ママ……またしゆーといたから」
「え?」
楽くんは口を尖らせて、本音をこぼし始める。
「ぼくより、しゆーのほうがだいじなんだって──」
「そんなわけないでしょう!」
間髪を容れずに風柳さんが声をあげ、楽くんはビクッと肩を震わせて押し黙った。
風柳さんは彼の両肩に手を置き、諭すように言う。
「楽が史悠を好きだって言ってたから、パパになってほしかったの。楽のために……って思ったのよ」
やっぱり、風柳さんも自分より楽くんの幸せを優先しようとしていたのだ。相手の本当の思いに気づかないまま。
彼女自身も史悠さんを気に入っていたと思うが、それ以上に息子のためという気持ちが強かったのだろう。