ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
楽くんは私をちらりと見てくる。私はにこりと微笑み、〝正直に言っていいんだよ〟と伝えるように頷いた。
彼はもう一度ママに顔を向け、ゆっくり小さな口を動かす。
「ぼくも、しゆーといるとママうれしそうだから、ほしいっていったの。ほんとは、パパはいらない」
「……楽」
「ぼく、ママとふたりでいいよ。いつもたのしいよ」
楽くんの本心を知って見開いていた風柳さんの目に、みるみる涙が溜まっていく。小さな身体を引き寄せると同時に、雫がぽろりとこぼれ落ちた。
「ごめん……ごめん、楽。ママ、楽の気持ち全然わかってなかったね。ごめんね」
わが子を抱きしめて謝る彼女からは、いつもの我の強さはまったく感じない。
「ずっと、ママだけじゃ寂しがらせてるんじゃないかって思ってたの。でも、ママも楽さえいればいい」
抱きしめ合うふたりの姿を見て、こちらまで胸が熱くなった。
無償の愛というものを目の当たりにした気がする。たとえ誤解があったとしても、親と子の思い合う力はすごい。私も、こんな関係を築きたい──。
心の奥からそんな気持ちが込み上げてきた時、「あ~よかった! 見つかって」と言いながら波多野さんが小走りでやってきた。彼も安堵した表情を浮かべている。
彼はもう一度ママに顔を向け、ゆっくり小さな口を動かす。
「ぼくも、しゆーといるとママうれしそうだから、ほしいっていったの。ほんとは、パパはいらない」
「……楽」
「ぼく、ママとふたりでいいよ。いつもたのしいよ」
楽くんの本心を知って見開いていた風柳さんの目に、みるみる涙が溜まっていく。小さな身体を引き寄せると同時に、雫がぽろりとこぼれ落ちた。
「ごめん……ごめん、楽。ママ、楽の気持ち全然わかってなかったね。ごめんね」
わが子を抱きしめて謝る彼女からは、いつもの我の強さはまったく感じない。
「ずっと、ママだけじゃ寂しがらせてるんじゃないかって思ってたの。でも、ママも楽さえいればいい」
抱きしめ合うふたりの姿を見て、こちらまで胸が熱くなった。
無償の愛というものを目の当たりにした気がする。たとえ誤解があったとしても、親と子の思い合う力はすごい。私も、こんな関係を築きたい──。
心の奥からそんな気持ちが込み上げてきた時、「あ~よかった! 見つかって」と言いながら波多野さんが小走りでやってきた。彼も安堵した表情を浮かべている。