ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「社長、ここにいて大丈夫なんですか?」
「まだ歓談中だからな。多少抜けたって問題ない」

 肩の力を抜いて頷いた彼は、おもむろに腕を組んで風柳さん親子を見下ろす。

「さて……いい加減に反省しましたよね、千笑さん。兄さんの時の二の舞にならないでくださいよ」

 若干冷ややかな視線を突き刺す彼から、気になるワードが飛び出したので私は首をかしげる。

「兄さん?」
「あ、千笑さんの元旦那、実は俺の兄なんですよ」
「えぇぇ!?」

 意外すぎる関係性が発覚し、ついすっとんきょうな声をあげてしまった。まさかそんな繋がりがあったとは!

 波多野さんはにこっと笑い、「なー、楽」と頭をわしゃわしゃと撫でている。そういえば以前、彼は風柳さんの扱いを熟知していそうだなと感じたっけ。

 驚きつつ納得する私に、史悠さんが顔を寄せて囁く。

「自由奔放で、息子を甘やかしまくる彼女に、波多野の兄貴がついていけなくなって離婚したらしい」
「そうだったんですか……」

 離婚の原因を知って苦笑していると、波多野さんが厳しい表情に戻ってお説教をする。

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