ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「そういえば、忘れてました。様子がおかしかったあの子を、なんとかしてあげたいって気持ちだけで勝手に動いていて……いつの間にか普通に話してました。子ども食堂でちょっとだけ慣れたせいかな」
楽くんがいい子だったからというのも大きいけれど、少しの間だけでもちゃんと会話して、面倒を見れたのはすごい進歩だと思う。
自惚れてほくほくする私に、史悠さんは優しい目をして言う。
「食堂での経験のおかげもあるかもしれないが、一番は依都が思いやりの心を持った素敵な人だからだよ。楽くんが本心を伝えられたのも、きっと依都のおかげなんだろう」
褒めすぎなくらいだけれど素直に嬉しくて、「だといいな」と呟いた。
三十五階に着いてエレベーターを降り、部屋に向かってふかふかの廊下を歩く。風柳さん親子のおかげで、いろいろなことを感じられたなと思い返しながら。
「あんな風に突然いなくなったり、病気を持っていたり……子育てって気を張ることばかりなんだなって思いました。ひとりの人間を育てるんだから大変に決まってますよね。自分も子どもができたらこうやって子育てするんだって思うと、やっぱり正直怖いです」
ひとりでいる場面で今日のような事態に陥った時、ちゃんと自分で対処できるのか、不安になるところはある。
楽くんがいい子だったからというのも大きいけれど、少しの間だけでもちゃんと会話して、面倒を見れたのはすごい進歩だと思う。
自惚れてほくほくする私に、史悠さんは優しい目をして言う。
「食堂での経験のおかげもあるかもしれないが、一番は依都が思いやりの心を持った素敵な人だからだよ。楽くんが本心を伝えられたのも、きっと依都のおかげなんだろう」
褒めすぎなくらいだけれど素直に嬉しくて、「だといいな」と呟いた。
三十五階に着いてエレベーターを降り、部屋に向かってふかふかの廊下を歩く。風柳さん親子のおかげで、いろいろなことを感じられたなと思い返しながら。
「あんな風に突然いなくなったり、病気を持っていたり……子育てって気を張ることばかりなんだなって思いました。ひとりの人間を育てるんだから大変に決まってますよね。自分も子どもができたらこうやって子育てするんだって思うと、やっぱり正直怖いです」
ひとりでいる場面で今日のような事態に陥った時、ちゃんと自分で対処できるのか、不安になるところはある。