ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
静観していた史悠さんが口を開く。
「しいじを経営している新さんの息子さんから聞きました。しいじへの周年記念はカモフラージュで、実は依都のために毎年花を贈っていたんですね」
そう、いつの間にか凛くんが史悠さんに打ち明けていたらしいのだ。『実は、しいじに毎年届く花は、依都のお母さんが贈っているものなんです』と。
この事実を聞いた時、一体どういうことなのか意味がわからなかった。
母は決まりが悪そうな顔になって説明する。
「……主人のお兄さんはずっと前から私の連絡先を知っていたので、依都がアルバイトを始めた時にわざわざ連絡をくれたんです。その時に話していて、しいじが開店した日と依都の誕生日が同じだとわかりました」
まさか叔父さんが母と繋がっていたとは思わなかったが、よくよく考えれば父が生きていた頃は交流があっただろうし、なにも不思議ではない。優しい叔父さんはきっと、厚意で私の近況を母に教えてあげたのだろう。
「あの日からなにもしてあげられていなかったから、せめてもの償いとお祝いのつもりでお店へ花を贈りました。それをきっかけに毎年の習慣になっていて。送り主が私だとわかったら依都がどう思うか不安だったので、絶対に名前は伏せてもらっていました。……ただの自己満足なんです」
「しいじを経営している新さんの息子さんから聞きました。しいじへの周年記念はカモフラージュで、実は依都のために毎年花を贈っていたんですね」
そう、いつの間にか凛くんが史悠さんに打ち明けていたらしいのだ。『実は、しいじに毎年届く花は、依都のお母さんが贈っているものなんです』と。
この事実を聞いた時、一体どういうことなのか意味がわからなかった。
母は決まりが悪そうな顔になって説明する。
「……主人のお兄さんはずっと前から私の連絡先を知っていたので、依都がアルバイトを始めた時にわざわざ連絡をくれたんです。その時に話していて、しいじが開店した日と依都の誕生日が同じだとわかりました」
まさか叔父さんが母と繋がっていたとは思わなかったが、よくよく考えれば父が生きていた頃は交流があっただろうし、なにも不思議ではない。優しい叔父さんはきっと、厚意で私の近況を母に教えてあげたのだろう。
「あの日からなにもしてあげられていなかったから、せめてもの償いとお祝いのつもりでお店へ花を贈りました。それをきっかけに毎年の習慣になっていて。送り主が私だとわかったら依都がどう思うか不安だったので、絶対に名前は伏せてもらっていました。……ただの自己満足なんです」