ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
本当に親の影響は大きい。二十年以上経った今も、私の人生にこんなにも関わっているのだから。
つくづく母との問題からは逃れられないんだなと実感していると、数人のお客様がやってきた。自分の店かのごとく一緒にカウンター内に座っていた私は、慌てて腰を上げる。
「ごめん、雫はまだ仕事中なのに。……私、とりあえず立ち飲み屋に行ってくる」
まだ帰る気になれないし、一旦頭の中をなにも考えない状態にしたくて飲みに行くことにした。雫は私を見上げて、やや呆れ気味の笑みをこぼす。
「依都ちゃんってすごい美人で落ち着きがあるのに、たまにオジサンかって思う時あるよねぇ」
「美人じゃないし、悶々としてる時は飲むに限るの。現実逃避よ」
「胸張って言うなー」
笑いながらツッコんだ彼女は、なにかを決めたように立ち上がる。
「よーし、私も行こ」
「えっ」
意外なひと言に私が目を丸くしている間にも、彼女は店の奥に向かって「お父さーん、依都ちゃんの人生相談に乗るから後よろ〜」と声をかけている。
つくづく母との問題からは逃れられないんだなと実感していると、数人のお客様がやってきた。自分の店かのごとく一緒にカウンター内に座っていた私は、慌てて腰を上げる。
「ごめん、雫はまだ仕事中なのに。……私、とりあえず立ち飲み屋に行ってくる」
まだ帰る気になれないし、一旦頭の中をなにも考えない状態にしたくて飲みに行くことにした。雫は私を見上げて、やや呆れ気味の笑みをこぼす。
「依都ちゃんってすごい美人で落ち着きがあるのに、たまにオジサンかって思う時あるよねぇ」
「美人じゃないし、悶々としてる時は飲むに限るの。現実逃避よ」
「胸張って言うなー」
笑いながらツッコんだ彼女は、なにかを決めたように立ち上がる。
「よーし、私も行こ」
「えっ」
意外なひと言に私が目を丸くしている間にも、彼女は店の奥に向かって「お父さーん、依都ちゃんの人生相談に乗るから後よろ〜」と声をかけている。