ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
私が目を据わらせるも、彼は至って真面目に続ける。
「いや、マジなんだって。ウチの客じゃない人からも『しいじの女の子がおすすめしてる酒はどれ?』って聞かれるらしい」
「え、怖い」
「たぶんアレのせいだよ」
「アレ?」
首をかしげると、凛くんは「ちょっと待ってて」と告げて店の奥へ下がる。すぐに戻ってきた彼の手にはスマホが持たれていた。
「ほら」と差し出されたそれのディスプレイには、私たちの友人のSNSが。
〝しいじの美人スタッフが薦める日本酒は即完売しちゃいます! 今すぐヒモトへ〟という文章と、着物の袖から伸びる手が日本酒を注いでいるところを切り取った写真が映っている。
こ、これは……。
「なかなか〝いいね〟がついてるだろ。SNSの力ってすげーな」
「こんなの投稿してたの!? ていうか盛りすぎ!」
凛くんは単純に喜んでいるけれど、私はツッコまずにはいられなかった。
これを投稿したのは、ヒモトの店長の娘で私の親友でもある雫だ。
いつだったか彼女がここに来た時『営業用に撮らせて~』って頼まれて許可したし、私の顔は映っていないが、美人だなんてハードルを上げないでほしい!
「いや、マジなんだって。ウチの客じゃない人からも『しいじの女の子がおすすめしてる酒はどれ?』って聞かれるらしい」
「え、怖い」
「たぶんアレのせいだよ」
「アレ?」
首をかしげると、凛くんは「ちょっと待ってて」と告げて店の奥へ下がる。すぐに戻ってきた彼の手にはスマホが持たれていた。
「ほら」と差し出されたそれのディスプレイには、私たちの友人のSNSが。
〝しいじの美人スタッフが薦める日本酒は即完売しちゃいます! 今すぐヒモトへ〟という文章と、着物の袖から伸びる手が日本酒を注いでいるところを切り取った写真が映っている。
こ、これは……。
「なかなか〝いいね〟がついてるだろ。SNSの力ってすげーな」
「こんなの投稿してたの!? ていうか盛りすぎ!」
凛くんは単純に喜んでいるけれど、私はツッコまずにはいられなかった。
これを投稿したのは、ヒモトの店長の娘で私の親友でもある雫だ。
いつだったか彼女がここに来た時『営業用に撮らせて~』って頼まれて許可したし、私の顔は映っていないが、美人だなんてハードルを上げないでほしい!