ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
いかの塩辛をつまみつつ、改めて御鏡さんについての雫の考えを聞く。
「最初はお祖父ちゃんとの約束で会いに来たのかもしれないけど、会ってみたら依都ちゃんがめっちゃタイプで、仕事そっちのけになってたって可能性もワンチャンあるんじゃない」
「そんな風になるかなぁ、あの彼が……」
鬼と言われるほど仕事に厳しい御鏡さんが、私を優先するなんてことがあるだろうか。口に残る塩辛の生臭さを、甘さ控えめのきりっとした特別純米酒で中和させてぼんやり考える。
「だって水族館まで行って、手も繋いだんでしょ? 完全にデートじゃん。気のない子とそんな風にしてたらただのチャラ男じゃん」
「まあ、確かに……」
雫の言う通り、仲よくする気がないのにわざわざプライベートの時間を割いてデートまがいのことをするような人でもないだろう。そう考えると、少しは私に対する気持ちもあったのかもしれないと思えてくる。
心がぐらぐら揺れて不安定になる私に、雫がずいっと真剣な顔を近づけてくる。
「諦める気はないよね? つーか、絶対諦めちゃダメ。付き合った先のことを考えて足踏みしてばっかりだった依都ちゃんが、初めて無条件で好き!って思えたメンズなんだから」
「最初はお祖父ちゃんとの約束で会いに来たのかもしれないけど、会ってみたら依都ちゃんがめっちゃタイプで、仕事そっちのけになってたって可能性もワンチャンあるんじゃない」
「そんな風になるかなぁ、あの彼が……」
鬼と言われるほど仕事に厳しい御鏡さんが、私を優先するなんてことがあるだろうか。口に残る塩辛の生臭さを、甘さ控えめのきりっとした特別純米酒で中和させてぼんやり考える。
「だって水族館まで行って、手も繋いだんでしょ? 完全にデートじゃん。気のない子とそんな風にしてたらただのチャラ男じゃん」
「まあ、確かに……」
雫の言う通り、仲よくする気がないのにわざわざプライベートの時間を割いてデートまがいのことをするような人でもないだろう。そう考えると、少しは私に対する気持ちもあったのかもしれないと思えてくる。
心がぐらぐら揺れて不安定になる私に、雫がずいっと真剣な顔を近づけてくる。
「諦める気はないよね? つーか、絶対諦めちゃダメ。付き合った先のことを考えて足踏みしてばっかりだった依都ちゃんが、初めて無条件で好き!って思えたメンズなんだから」