アンハッピー・ウエディング〜後編〜
まぁ、なんだ。何にせよ。

こうして、無事に帰ってきてくれて良かった。

それに勝る喜びはない。

…えぇっと、それで。だから。

…。

「…お帰り、寿々花さん」

ずっと言ってあげたかった言葉。照れ臭い言葉を。

ようやく、寿々花さんに伝えることが出来た。

すると寿々花さんは、惚けた顔で嬉しそうに微笑んで。

「うん。ただいまー、悠理君」

と言った。

…今、物凄くホッとした。

肩の荷が降りた気分。

ハーフマラソンを完走した瞬間でさえ、今この瞬間の喜びには敵わなかった。
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