アンハッピー・ウエディング〜後編〜
えーと。
その後のことは、あまり思い出したくない。
「大丈夫、大丈夫だよ分かってるから」と、何も分かってないし何も大丈夫じゃない寿々花さんを。
必死に宥めるように、諭すように説明した。
そのプレゼントは、俺が他の女性から、ましてや男性からなんてとんでもない。
とにかく、他人からもらったものじゃなくて、俺が自分で買いに行ったものであって。
しかもそれは、他の誰かではなく、寿々花さんに渡す為のクリスマスプレゼントだということも。
その為に、この間の土曜日に…23日に買いに行ったんだって。
本当は、今朝にでも渡すつもりだったけど。
夢の話をしてたり、スイーツビュッフェに行ったりで、渡すタイミングを逸してしまい。
いっそ夜中に寿々花さんの部屋に侵入して、野生のサンタクロースを装って、枕元にでも置いておこうかと悩んでいたところであって。
決して、決して、決して疚しいことは何も考えてないのだと。
恥ずかしさのあまり泣きそうになりながら、俺は必死に訴えた。
寿々花さんはそんな俺の告白を、きょとーんとして聞いていた。
「…聞いてる?」
「…うん、聞いてるよ」
「分かってくれたか?」
俺が疚しいことなんて何も考えてないんだって、何も隠してないんだって分かってくれたか?
「…夜這いしないの?」
「…しないよ…」
「…そっかー」
…何でちょっと残念そうなんだ?
意味不明なんだけど。
「…じゃあこれ、私へのプレゼントなの?」
と、寿々花さんは紙袋を覗き込んだ。
「そうだよ…」
「他の人へのプレゼントじゃなくて?私の?」
「あぁ。寿々花さんの」
中身、女の子向けの玩具だぞ?
寿々花さん以外に、誰にそのプレゼントを渡すんだよ。
「私の?悠理君からの、クリスマスプレゼントなの?」
「あぁ」
「…わーい。何だかよく分からないけど、クリスマスプレゼントもらっちゃった。悠理君、ありがとー」
「…どういたしまして…」
…まさか、こんな格好悪い渡し方になるとは。
何でもっとスマートに、格好良く渡せないもんかなぁ…。
我ながら、自分で自分が超情けない。
良いよ、もう。結果的に渡せたんだから、それで良しとしよう。
「俺、今日が終わったら、今日の出来事はまるっと忘れることにするよ…」
「え、何で?忘れちゃ嫌だよ。今日、とっても楽しかったんだもん。ずっと覚えてて」
「…そっか…。…そうだな…」
忘れることさえ叶わないということだな。はい。分かりました。
どう考えても悪いのは俺なので、文句も言えない。
今日のことを戒めとして、一生覚えておくことにするよ。
…果たして、これが笑い話になるのはいつになることやら。
その後のことは、あまり思い出したくない。
「大丈夫、大丈夫だよ分かってるから」と、何も分かってないし何も大丈夫じゃない寿々花さんを。
必死に宥めるように、諭すように説明した。
そのプレゼントは、俺が他の女性から、ましてや男性からなんてとんでもない。
とにかく、他人からもらったものじゃなくて、俺が自分で買いに行ったものであって。
しかもそれは、他の誰かではなく、寿々花さんに渡す為のクリスマスプレゼントだということも。
その為に、この間の土曜日に…23日に買いに行ったんだって。
本当は、今朝にでも渡すつもりだったけど。
夢の話をしてたり、スイーツビュッフェに行ったりで、渡すタイミングを逸してしまい。
いっそ夜中に寿々花さんの部屋に侵入して、野生のサンタクロースを装って、枕元にでも置いておこうかと悩んでいたところであって。
決して、決して、決して疚しいことは何も考えてないのだと。
恥ずかしさのあまり泣きそうになりながら、俺は必死に訴えた。
寿々花さんはそんな俺の告白を、きょとーんとして聞いていた。
「…聞いてる?」
「…うん、聞いてるよ」
「分かってくれたか?」
俺が疚しいことなんて何も考えてないんだって、何も隠してないんだって分かってくれたか?
「…夜這いしないの?」
「…しないよ…」
「…そっかー」
…何でちょっと残念そうなんだ?
意味不明なんだけど。
「…じゃあこれ、私へのプレゼントなの?」
と、寿々花さんは紙袋を覗き込んだ。
「そうだよ…」
「他の人へのプレゼントじゃなくて?私の?」
「あぁ。寿々花さんの」
中身、女の子向けの玩具だぞ?
寿々花さん以外に、誰にそのプレゼントを渡すんだよ。
「私の?悠理君からの、クリスマスプレゼントなの?」
「あぁ」
「…わーい。何だかよく分からないけど、クリスマスプレゼントもらっちゃった。悠理君、ありがとー」
「…どういたしまして…」
…まさか、こんな格好悪い渡し方になるとは。
何でもっとスマートに、格好良く渡せないもんかなぁ…。
我ながら、自分で自分が超情けない。
良いよ、もう。結果的に渡せたんだから、それで良しとしよう。
「俺、今日が終わったら、今日の出来事はまるっと忘れることにするよ…」
「え、何で?忘れちゃ嫌だよ。今日、とっても楽しかったんだもん。ずっと覚えてて」
「…そっか…。…そうだな…」
忘れることさえ叶わないということだな。はい。分かりました。
どう考えても悪いのは俺なので、文句も言えない。
今日のことを戒めとして、一生覚えておくことにするよ。
…果たして、これが笑い話になるのはいつになることやら。