妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
「不審者……? 亜夢、とりあえず中に入ろう」
「う、うん……」
騒ぎを聞いた百瀬くんは私の手を引いてパーティーが行われているホールへ戻ろうと口にした、その時、
「はあ? どうして入れて貰えない訳?」
「だから、招待状を持っていない者を通す訳には行かない、帰りなさい」
「うるさいわね! いいから通しなさいよ! 私はここに居る姉に用があって来てるのよ!」
入り口の方から、警備員の声に混じって聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「お姉ちゃん! 居るんでしょ? 話があるのよ! ねえ!」
その声は行方知れずになっていた有紗のもので、百瀬くんと顔を見合せた後、すぐに声のする方へ走って行く。
「有紗!」
「お姉ちゃん、やっぱり居た! ちょっと、離してよ!」
「あの、すみません、その子は私の妹です。離してもらえますか?」
「……かしこまりました」
警備員の一人に掴まれていた有紗が腕を振り払おうとしているのを見兼ねた私が離すようお願いすると、有紗は自由になり私の方へ身体を向けた。
「失礼しちゃうわ、全く」
「有紗、貴方今までどこに居たの? 沢山の人に迷惑を掛けて……」
「うるさいなぁ、どこだっていいでしょ? アンタには関係無いじゃない」
「……それで、その関係無い私に、一体何の用なの?」
「話があるって言ったのに来てくれないから、直接来てあげたのよ」
「……それについては、悪いと思ってるわ。このところ忙しくて会いに行く事が出来なかったのよ」
「大企業に嫁いだんだもんね、忙しくて当然よねぇ」
「……わざわざ来てくれてありがとう。話なら、今ここで聞くわ。何?」
「はあ? 立ち話をさせるの? お茶の一つも出してくれない訳?」
「悪いけど、そんな義理は無い。不満があるなら今すぐに帰って」
「はぁ……お姉ちゃん、ちょっと変わったね? 性格悪くなった? 大好きな人と一緒になれて、調子に乗ってる? 本当、ムカつく……」
言いながら上着のポケットに手を入れた有紗。
その行動に私は勿論、百瀬くんや少し離れた場所に控えていた警備員の人が注視していると、
「何かもう、全てが嫌になったのよね、分かる? 死のうとしたの。でも痛いのは嫌だったから、薬飲んだりお酒沢山飲んだのに死ね無かった。目を覚ませば相変わらずお母さんは煩いし、何かもうウンザリ! お姉ちゃんは色々な事が上手くいってるからって上から目線でイラつくし……」
そのまま一歩、有紗が私と百瀬くんに向かって動き出した。
そんな有紗を止める為に警備の人が近付こうとすると、ポケットから手を出した有紗は、
「動かないで!! 動くと、今ここで私、自分を刺すわ。本気よ? もう生きててもいい事ないし、全てがどうでも良くなったの! どうせ死ぬなら、アンタの目の前で死んでやろうって思ってるんだから!」
手にしたカッターナイフを自身の首元に向けながら、そう叫んだ。
「う、うん……」
騒ぎを聞いた百瀬くんは私の手を引いてパーティーが行われているホールへ戻ろうと口にした、その時、
「はあ? どうして入れて貰えない訳?」
「だから、招待状を持っていない者を通す訳には行かない、帰りなさい」
「うるさいわね! いいから通しなさいよ! 私はここに居る姉に用があって来てるのよ!」
入り口の方から、警備員の声に混じって聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「お姉ちゃん! 居るんでしょ? 話があるのよ! ねえ!」
その声は行方知れずになっていた有紗のもので、百瀬くんと顔を見合せた後、すぐに声のする方へ走って行く。
「有紗!」
「お姉ちゃん、やっぱり居た! ちょっと、離してよ!」
「あの、すみません、その子は私の妹です。離してもらえますか?」
「……かしこまりました」
警備員の一人に掴まれていた有紗が腕を振り払おうとしているのを見兼ねた私が離すようお願いすると、有紗は自由になり私の方へ身体を向けた。
「失礼しちゃうわ、全く」
「有紗、貴方今までどこに居たの? 沢山の人に迷惑を掛けて……」
「うるさいなぁ、どこだっていいでしょ? アンタには関係無いじゃない」
「……それで、その関係無い私に、一体何の用なの?」
「話があるって言ったのに来てくれないから、直接来てあげたのよ」
「……それについては、悪いと思ってるわ。このところ忙しくて会いに行く事が出来なかったのよ」
「大企業に嫁いだんだもんね、忙しくて当然よねぇ」
「……わざわざ来てくれてありがとう。話なら、今ここで聞くわ。何?」
「はあ? 立ち話をさせるの? お茶の一つも出してくれない訳?」
「悪いけど、そんな義理は無い。不満があるなら今すぐに帰って」
「はぁ……お姉ちゃん、ちょっと変わったね? 性格悪くなった? 大好きな人と一緒になれて、調子に乗ってる? 本当、ムカつく……」
言いながら上着のポケットに手を入れた有紗。
その行動に私は勿論、百瀬くんや少し離れた場所に控えていた警備員の人が注視していると、
「何かもう、全てが嫌になったのよね、分かる? 死のうとしたの。でも痛いのは嫌だったから、薬飲んだりお酒沢山飲んだのに死ね無かった。目を覚ませば相変わらずお母さんは煩いし、何かもうウンザリ! お姉ちゃんは色々な事が上手くいってるからって上から目線でイラつくし……」
そのまま一歩、有紗が私と百瀬くんに向かって動き出した。
そんな有紗を止める為に警備の人が近付こうとすると、ポケットから手を出した有紗は、
「動かないで!! 動くと、今ここで私、自分を刺すわ。本気よ? もう生きててもいい事ないし、全てがどうでも良くなったの! どうせ死ぬなら、アンタの目の前で死んでやろうって思ってるんだから!」
手にしたカッターナイフを自身の首元に向けながら、そう叫んだ。