妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
「私……から……」

 お風呂同様私が恥ずかしがりだから、これまで私からするという事なんて今まで一度も無かった。

 勿論それについては密かに申し訳ないなという思いはあったし、彼が望むなら頑張ってみたいという気持ちもあったけれど、私から「してあげる」なんて言えないし、百瀬くんからも言われなかったからそういう話題に触れる事もないままここまできてしまった。

(さっきも中途半端になっちゃったし……百瀬くんも、辛いよね……。して欲しいって、望んでくれてるんだもん……やらなきゃ)

 恥ずかしいけどでも、百瀬くんがそれを望むのなら、やっぱりしてあげたい。

 戸惑い悩んだ末に私は、

「……うん、いいよ。それじゃあ今日は、私からするね」

 俯きながら、百瀬くんにそう伝えた。

「……本当に、いいの?」
「うん……。恥ずかしいけど、私だって、百瀬くんに喜んで欲しいから……頑張ってみる」
「そっか、嬉しいよ。亜夢のペースでいいから、任せるね」
「うん」

 こうして、いつもとは違って私が主導権を握る形でエッチをする事になったのだけど、私からなんて事は初めてだから、最初は何をすればいいのか迷ってしまう。

(やっぱり……最初はキスから……かな?)

 まずはやっぱりムードを高めるのが一番かなと、私は百瀬くんの上に跨ると、自ら彼の唇に自分の唇を重ねていく。

 まだキスをしているだけなのだけど、自分から彼の上に跨ってキスをしているこの状況に、少し興奮していた。

 いつもなら唇を重ねると彼の方から積極的に舌を入れて絡ませてきてくれるのだけど、今日は本当に私に任せるつもりのようで、ただ触れるだけの軽いキスが続いていく。

 だけどこれだとやっぱり少し物足りなくて、イマイチ盛り上がりにかけてしまうと思って私から彼の口内に舌を入れると、自ら彼の舌に絡ませていった。

 すると、百瀬くんもそれに応えるように舌を絡めてきてくれて、いつものように強引で深い口付けへと変わっていき、貪り合うように互いを求めていく。
< 150 / 171 >

この作品をシェア

pagetop