妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
 キスマークを付けられるのは、結構嬉しかったりする。

 だから、私も百瀬くんに付けたいと思ってしまう。

「……ッん、……百瀬、くん……」
「何?」
「……私も、キスマーク、付けたい……」
「……本当、今日の亜夢はいつもと違って積極的だよね。いいよ。それじゃあ好きなところに付けてよ」
「……うん」

 キスマークが嬉しい理由は、私は百瀬くんのモノなんだと実感出来るから。

 付ける理由も似たようなもので、百瀬くんが私のモノであるという事を実感したいから。

 百瀬くんに好きなところに付けてと言われた私は、どこにしようか考える。

(首元は……目立っちゃうよね……でも、胸元だと、付けづらいかな……?)

 キスマークを付けるのは初めてだし、どこに付けるのが一番いいのかを考えた末に私が選んだ場所は、彼の二の腕。

 怪我をしていない左手を取ると、腕に顔を近付けた私はキスマークを付ける為にそこへ唇を当てていき、強く吸い付いてみる。

 唇を離して確認してみるけれど、

「……あれ? 付いてない……」

 吸い付いたはずの場所に痕が付かない。

「今の、可愛かったけど、ちょっと弱かったかな。痕を付けるなら、もっとこう、強く吸い付かないと駄目だよ?」

 痕が残っていない事を不思議に思っている私にそう声を掛けてくれた百瀬くんは私と同じように左手を取ると、さっき私が百瀬くんの腕に唇を当てた場所とほぼ一緒の所へ唇を近付け、そこへ強く吸い付いてきた。

「……ッ」

 そして、彼がそこから唇を離すと、赤い印が付けられていた。

「今俺がしたみたいにもう少し強く吸ってみるといいかもよ?」
「……わ、わかった」

 自分が付けようとした場所と同じところへ付けられた事に少し興奮してしまった私は、百瀬くんに言われた通りもう一度唇を当てて、今度は先程よりも強く、吸い付いてみると、

「っん、……」

 少し強く吸ってしまったのか、彼が声を漏らした。いつも余裕な百瀬くんが吐息混じりの声を出すと、それだけで嬉しくなってしまう。

 一度の吸い付きでは付かないかもと、もう何度か吸ってから唇を離してみると、今度はちゃんと赤い印を付ける事が出来ていて、それが嬉しかった私は「百瀬くん、今度はちゃんと付けられたよ」なんて笑顔で彼に報告すると、

「お揃いの場所にキスマークって、何か凄く興奮する――」

 そう言いながら、私の身体を抱き締めてきた。
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