妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
「……百瀬くん……嬉しい……、ありがとう」
嬉しかった。凄く嬉しくて涙が出そうになった。
離れ離れは淋しいけれど、離れても尚、百瀬くんは私を喜ばせてくれる――その事実が、凄く嬉しい。
『それじゃあ、またね。大好きだよ、亜夢』
「うん、私も大好き」
まだまだ声を聞いていたかったけれど、そろそろ準備をしないとならない私たちは電話を切った。
電話を切ると一気に現実に引き戻されて淋しくなるけど手元にあるネックレスが、すぐに私を笑顔にしてくれる。
これまでお揃いの物を持った事は無かったから、百瀬くんも同じ物を付けているのかと考えると近くに居るような気がして淋しい気持ちが少しだけ軽減されていた。
ネックレスがあるおかげでいつも通りに一日を過ごす事が出来たものの、やっぱりマンションへ帰って来ると、彼が居ない事を思い知らされて淋しさが募ってくる。
家事をしていても、ご飯を食べていても、テレビを観ていても、百瀬くんが居ないと全てが物足りなくて、つまらない。
離れてみて分かったけど、私にはもう彼が居ないと駄目らしい。
(百瀬くんが居ない日常とか、もう考えられないよ)
ここまで傍に居て欲しいと思える人に出逢えた事は幸せなんだと思う。
お風呂に入り、寝る支度を整えた私はスマホを見るけど、やっぱり百瀬くんからの連絡は無い。
せめて一日の初めと終わりくらいは彼の声を聞きたいと思うのは、我儘な事だろうか。
「……電話、したら迷惑かな」
余裕があるなら彼の方からしてくれるはずだから、来ないところをみると、忙しいのだろう。
だけど、やっぱり少しでも、一言でも良いから言葉を交わしたかった私は恐る恐る百瀬くんに電話を掛けてみると、数回のコール音の末に彼が電話に出た。
「あ、もしもし、百瀬くん?」
『うん、そうだけど……何かあった?』
「ううん、その……何かあった訳じゃ、ないんだけど……少しでもいいから、声、聞きたくて……」
恥ずかしさを感じつつも素直な思いを口にしてみると、電話越しでも分かるくらいに彼は口角を上げたのが分かった。
『そっか、本当に可愛いなぁ、亜夢は。俺も声聞きたかったから嬉しいよ』
「……それなら、良かった」
『けどごめんね、今ちょっと立て込んでて……』
「あ、そうなんだね、ごめんね、忙しいのに……」
『いや、それは構わないよ。気にしないで』
「あの、それじゃあもう切るね、お休みなさい、百瀬くん――」
やっぱり忙して連絡が出来ない事が分かった私はこれ以上迷惑にならないうちに切ろうとした、その時、
『百瀬くん』という彼を呼ぶ声が電話の向こうから聞こえてきたのだけど、その声の主は明らかに女性の声で、その声が聞こえて来た瞬間、百瀬くんは何だか焦っている気がした。
「そ、それじゃあまた連絡するよ、ごめんね、お休み亜夢」
そして、電話は彼の方から切られてしまった。
「…………今の、誰、だったんだろ?」
実家に帰っているのだから知り合いに会っている可能性だってあるし、親戚の人かもしれない。
焦っているように思えたのだって、私が疑いの目を向けているからそう感じただけかもしれない。
“何があっても、俺を信じて”
その言葉を思い出した私は彼とお揃いのネックレスをぎゅっと握り締めながら、不安を打ち消すように目を閉じて、百瀬くんの姿を思い浮かべていた。
嬉しかった。凄く嬉しくて涙が出そうになった。
離れ離れは淋しいけれど、離れても尚、百瀬くんは私を喜ばせてくれる――その事実が、凄く嬉しい。
『それじゃあ、またね。大好きだよ、亜夢』
「うん、私も大好き」
まだまだ声を聞いていたかったけれど、そろそろ準備をしないとならない私たちは電話を切った。
電話を切ると一気に現実に引き戻されて淋しくなるけど手元にあるネックレスが、すぐに私を笑顔にしてくれる。
これまでお揃いの物を持った事は無かったから、百瀬くんも同じ物を付けているのかと考えると近くに居るような気がして淋しい気持ちが少しだけ軽減されていた。
ネックレスがあるおかげでいつも通りに一日を過ごす事が出来たものの、やっぱりマンションへ帰って来ると、彼が居ない事を思い知らされて淋しさが募ってくる。
家事をしていても、ご飯を食べていても、テレビを観ていても、百瀬くんが居ないと全てが物足りなくて、つまらない。
離れてみて分かったけど、私にはもう彼が居ないと駄目らしい。
(百瀬くんが居ない日常とか、もう考えられないよ)
ここまで傍に居て欲しいと思える人に出逢えた事は幸せなんだと思う。
お風呂に入り、寝る支度を整えた私はスマホを見るけど、やっぱり百瀬くんからの連絡は無い。
せめて一日の初めと終わりくらいは彼の声を聞きたいと思うのは、我儘な事だろうか。
「……電話、したら迷惑かな」
余裕があるなら彼の方からしてくれるはずだから、来ないところをみると、忙しいのだろう。
だけど、やっぱり少しでも、一言でも良いから言葉を交わしたかった私は恐る恐る百瀬くんに電話を掛けてみると、数回のコール音の末に彼が電話に出た。
「あ、もしもし、百瀬くん?」
『うん、そうだけど……何かあった?』
「ううん、その……何かあった訳じゃ、ないんだけど……少しでもいいから、声、聞きたくて……」
恥ずかしさを感じつつも素直な思いを口にしてみると、電話越しでも分かるくらいに彼は口角を上げたのが分かった。
『そっか、本当に可愛いなぁ、亜夢は。俺も声聞きたかったから嬉しいよ』
「……それなら、良かった」
『けどごめんね、今ちょっと立て込んでて……』
「あ、そうなんだね、ごめんね、忙しいのに……」
『いや、それは構わないよ。気にしないで』
「あの、それじゃあもう切るね、お休みなさい、百瀬くん――」
やっぱり忙して連絡が出来ない事が分かった私はこれ以上迷惑にならないうちに切ろうとした、その時、
『百瀬くん』という彼を呼ぶ声が電話の向こうから聞こえてきたのだけど、その声の主は明らかに女性の声で、その声が聞こえて来た瞬間、百瀬くんは何だか焦っている気がした。
「そ、それじゃあまた連絡するよ、ごめんね、お休み亜夢」
そして、電話は彼の方から切られてしまった。
「…………今の、誰、だったんだろ?」
実家に帰っているのだから知り合いに会っている可能性だってあるし、親戚の人かもしれない。
焦っているように思えたのだって、私が疑いの目を向けているからそう感じただけかもしれない。
“何があっても、俺を信じて”
その言葉を思い出した私は彼とお揃いのネックレスをぎゅっと握り締めながら、不安を打ち消すように目を閉じて、百瀬くんの姿を思い浮かべていた。