妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
店に入ってから暫く、運ばれて来た料理を口にしながら三人で話をしていたのだけど、金森さんのお陰なのか、有紗は随分雰囲気が変わった気がした。
(……有紗も、ちょっとは考えを改めたのかな?)
だからと言ってこれまでされて来た事が無かった事になる訳じゃないけど、心から自身の行いを悔い改めたのならば、少しは許せるような気がしていた。
料理を食べ終え、食後にコーヒーを飲んでいると、
「あ、すみません、ちょっと電話が……」
金森さんのスマホに着信があったようで、一言断ると慌てて店の外へ出て行った。
有紗と二人きりになり少しだけ構えていると、有紗の方から口を開いてきた。
「お姉ちゃん、最近どう?」
「どうって……?」
「百瀬くんとの事よ? お姉ちゃんたちって、もう別れたんじゃないの?」
「別れたつもりは、無いけど?」
「ふーん? でもさ、彼、今凄く注目されてるじゃない? 婚約者の話も出てるし……あれって、お姉ちゃんの事じゃ無いでしょ?」
「そう、だけど……。彼はあんなの噂だって言ってるし……」
「へぇ? そうなんだ? まあ、仮に本当だとしても言えないだけかもね?」
「…………っ」
「正直、お姉ちゃんと百瀬くんじゃ、住む世界が違うんじゃない?」
「それは……」
「悪い事は言わないわ、彼との事は思い出にして、他を見つけた方がいいんじゃない? そうだ! 勇気くんとか、どお?」
「は?」
「彼、今でもお姉ちゃんの事好きなのよ」
「何、言ってるの? だって、二人は付き合ってるんでしょ?」
「そうよ? だけど別に、お互い好きで付き合ってる訳じゃない。私はただ、お母さんの顔立てて付き合ってるだけ。彼だって私の事本気で好きじゃない事くらい分かるわ。彼は親に言われて世間体気にしてるから、仕方なく付き合ってるだけよ」
「…………」
正直、開いた口が塞がらない。有紗は変わってなどいなかった。
暫く私の前に現れなかったのも、自分が何かをしなくてもこのままの状況なら、私と百瀬くんの関係に終止符が打たれるのも時間の問題だと思っているからに違い無い。
「このまま百瀬くんと付き合っててもお姉ちゃんが傷つくだけだと思うけど?」
「……貴方には、関係無いじゃない」
「そうね、関係無いわ」
「それなら、もう私の事は放っておいて! 帰るわ。これ、置いていくから」
これ以上有紗と話をしたくない私は席を立って自分の分のお金をテーブルに置く。
「本当、お姉ちゃんって強情ね。いいわ、そのまま付き合い続けて、痛い目見ればいいのよ。早く捨てられればいいのよ!」
「…………っ!」
そして、そんな有紗の言葉を背に、私は勢い良く店を飛び出した。
「亜夢さん?」
「……金森、さん……」
「どうかしたんですか?」
店を出てすぐ、電話を終えた金森さんとぶつかりかける。
「す、すみません……ちょっと、気分が優れないので、失礼します!」
「あ、亜夢さん――」
これ以上この場に居たくなかった私は嘘をついて、心配する金森さんを振り切り立ち去った。
(……有紗も、ちょっとは考えを改めたのかな?)
だからと言ってこれまでされて来た事が無かった事になる訳じゃないけど、心から自身の行いを悔い改めたのならば、少しは許せるような気がしていた。
料理を食べ終え、食後にコーヒーを飲んでいると、
「あ、すみません、ちょっと電話が……」
金森さんのスマホに着信があったようで、一言断ると慌てて店の外へ出て行った。
有紗と二人きりになり少しだけ構えていると、有紗の方から口を開いてきた。
「お姉ちゃん、最近どう?」
「どうって……?」
「百瀬くんとの事よ? お姉ちゃんたちって、もう別れたんじゃないの?」
「別れたつもりは、無いけど?」
「ふーん? でもさ、彼、今凄く注目されてるじゃない? 婚約者の話も出てるし……あれって、お姉ちゃんの事じゃ無いでしょ?」
「そう、だけど……。彼はあんなの噂だって言ってるし……」
「へぇ? そうなんだ? まあ、仮に本当だとしても言えないだけかもね?」
「…………っ」
「正直、お姉ちゃんと百瀬くんじゃ、住む世界が違うんじゃない?」
「それは……」
「悪い事は言わないわ、彼との事は思い出にして、他を見つけた方がいいんじゃない? そうだ! 勇気くんとか、どお?」
「は?」
「彼、今でもお姉ちゃんの事好きなのよ」
「何、言ってるの? だって、二人は付き合ってるんでしょ?」
「そうよ? だけど別に、お互い好きで付き合ってる訳じゃない。私はただ、お母さんの顔立てて付き合ってるだけ。彼だって私の事本気で好きじゃない事くらい分かるわ。彼は親に言われて世間体気にしてるから、仕方なく付き合ってるだけよ」
「…………」
正直、開いた口が塞がらない。有紗は変わってなどいなかった。
暫く私の前に現れなかったのも、自分が何かをしなくてもこのままの状況なら、私と百瀬くんの関係に終止符が打たれるのも時間の問題だと思っているからに違い無い。
「このまま百瀬くんと付き合っててもお姉ちゃんが傷つくだけだと思うけど?」
「……貴方には、関係無いじゃない」
「そうね、関係無いわ」
「それなら、もう私の事は放っておいて! 帰るわ。これ、置いていくから」
これ以上有紗と話をしたくない私は席を立って自分の分のお金をテーブルに置く。
「本当、お姉ちゃんって強情ね。いいわ、そのまま付き合い続けて、痛い目見ればいいのよ。早く捨てられればいいのよ!」
「…………っ!」
そして、そんな有紗の言葉を背に、私は勢い良く店を飛び出した。
「亜夢さん?」
「……金森、さん……」
「どうかしたんですか?」
店を出てすぐ、電話を終えた金森さんとぶつかりかける。
「す、すみません……ちょっと、気分が優れないので、失礼します!」
「あ、亜夢さん――」
これ以上この場に居たくなかった私は嘘をついて、心配する金森さんを振り切り立ち去った。