妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
有紗の言う事は、間違って無い。
少なからず、私だってもしかしたらそういう未来になるかもしれないと思ってる。
だけど、信じてた。
百瀬くんが『俺を信じて』と言った言葉を。
だから、有紗に何を言われたって、平気なはずだった。
でも改めて言葉にされると悲しくて、気付けば私はスマホを手にして百瀬くんに電話を掛けていた。
『もしもし? 亜夢、何かあったの?』
「……百瀬、くん……っ」
『亜夢? 今どこ?』
「……っ、駅から少し離れたところ……」
『何があったの?』
「……ごめ、……何か、あった訳じゃなくて……ただ……私……っ」
忙しいはずなのに、すぐに電話に出てくれた百瀬くん。
彼の声を聞いたら、余計に涙が溢れて来た。
「……会いたい……、会いたいよ、百瀬くん……っ」
言っちゃいけないって分かっているのに、我慢出来なくて、彼を困らせる言葉を口にしてしまった。
涙を拭い、泣きべそをかきながら歩き続けていた私が一軒の小料理屋の前を通過仕掛けた、その時、
『亜夢……』
「……百瀬、くん?」
その店の前で私と電話をしている百瀬くんが立っていた。
「……何で、ここに?」
「あ、えっと……接待で食事に来てて」
「そう、だったんだ……? そんな時に、ごめんね」
「いや、それは構わないよ。そんな事より一体何があったの?」
「……その、有紗に、ちょっと……」
「また何かしてきたの?」
「そうじゃ、無いんだけど……」
驚いた。まさかこんなところで偶然百瀬くんに会えるなんて。
このまま一緒に居られたらいいのにとは思うけど、接待で食事に来ているのならばこれ以上話をしている訳にはいかない。
「ごめんね、百瀬くん。もう大丈夫だから、お店に戻って――」
彼の迷惑にならないよう私の事は気にしないでお店に戻ってと言いかけた、その時、
「百瀬さん、父やおじ様が呼んでいらっしゃいますけど――」
店から艶のある黒髪ロングヘアでおっとりとしたお嬢様のような雰囲気の女性が出て来て、百瀬くんを呼びに来た。
「あ、ごめん、今戻るよ」
「あら、そちらの方は?」
「彼女は――」
女の人が百瀬くんに私の事を尋ね、それに百瀬くんが答えようとするのを遮り、
「すみません、何でも無いんです! 失礼します!」
「あ、亜夢――」
百瀬くんが名前を呼んでくれたのを無視してその場から走り去る。
私は、さっきの女性にどこか見覚えがあった。
(あの女の人、百瀬くんの婚約者って写真に載ってた人に、よく似てた……)
接待と言っていたけど、あれはもしかして、父親同士を交えた食事会なのでは無いか。
百瀬くんは今、彼女に私をどう紹介するつもりだったのだろう。
『知り合い』だなんて紹介されるのが嫌で、ついつい逃げてしまった。
暫く走って駅まで着いた私は、ふと、後ろを振り返る。
(……追いかけて来る訳、ないか……)
自分から逃げて来たくせに、追いかけて来てくれなかった事を悲しく思い、モヤモヤした気持ちを抱えながら電車に乗って一人帰路に着いた。
少なからず、私だってもしかしたらそういう未来になるかもしれないと思ってる。
だけど、信じてた。
百瀬くんが『俺を信じて』と言った言葉を。
だから、有紗に何を言われたって、平気なはずだった。
でも改めて言葉にされると悲しくて、気付けば私はスマホを手にして百瀬くんに電話を掛けていた。
『もしもし? 亜夢、何かあったの?』
「……百瀬、くん……っ」
『亜夢? 今どこ?』
「……っ、駅から少し離れたところ……」
『何があったの?』
「……ごめ、……何か、あった訳じゃなくて……ただ……私……っ」
忙しいはずなのに、すぐに電話に出てくれた百瀬くん。
彼の声を聞いたら、余計に涙が溢れて来た。
「……会いたい……、会いたいよ、百瀬くん……っ」
言っちゃいけないって分かっているのに、我慢出来なくて、彼を困らせる言葉を口にしてしまった。
涙を拭い、泣きべそをかきながら歩き続けていた私が一軒の小料理屋の前を通過仕掛けた、その時、
『亜夢……』
「……百瀬、くん?」
その店の前で私と電話をしている百瀬くんが立っていた。
「……何で、ここに?」
「あ、えっと……接待で食事に来てて」
「そう、だったんだ……? そんな時に、ごめんね」
「いや、それは構わないよ。そんな事より一体何があったの?」
「……その、有紗に、ちょっと……」
「また何かしてきたの?」
「そうじゃ、無いんだけど……」
驚いた。まさかこんなところで偶然百瀬くんに会えるなんて。
このまま一緒に居られたらいいのにとは思うけど、接待で食事に来ているのならばこれ以上話をしている訳にはいかない。
「ごめんね、百瀬くん。もう大丈夫だから、お店に戻って――」
彼の迷惑にならないよう私の事は気にしないでお店に戻ってと言いかけた、その時、
「百瀬さん、父やおじ様が呼んでいらっしゃいますけど――」
店から艶のある黒髪ロングヘアでおっとりとしたお嬢様のような雰囲気の女性が出て来て、百瀬くんを呼びに来た。
「あ、ごめん、今戻るよ」
「あら、そちらの方は?」
「彼女は――」
女の人が百瀬くんに私の事を尋ね、それに百瀬くんが答えようとするのを遮り、
「すみません、何でも無いんです! 失礼します!」
「あ、亜夢――」
百瀬くんが名前を呼んでくれたのを無視してその場から走り去る。
私は、さっきの女性にどこか見覚えがあった。
(あの女の人、百瀬くんの婚約者って写真に載ってた人に、よく似てた……)
接待と言っていたけど、あれはもしかして、父親同士を交えた食事会なのでは無いか。
百瀬くんは今、彼女に私をどう紹介するつもりだったのだろう。
『知り合い』だなんて紹介されるのが嫌で、ついつい逃げてしまった。
暫く走って駅まで着いた私は、ふと、後ろを振り返る。
(……追いかけて来る訳、ないか……)
自分から逃げて来たくせに、追いかけて来てくれなかった事を悲しく思い、モヤモヤした気持ちを抱えながら電車に乗って一人帰路に着いた。