狼上司と秘密の関係
☆☆☆
公園の閉園時間は午後5時だった。
普通の公園なら閉園などしないけれど、ここは観光地の公園である。
園内には蛍の光が流れ始めて、なんとなく寂しい雰囲気だ。
そしてその音楽も消えてレジの精算や掃除が終わると千明たちの帰宅時間になる。
遅くても、午後6時には公園を出ることができるのがこの仕事の魅力だった。
幹部クラス以上の上司たちはこの後会議などもあるようだけれど、下っ端の千明には関係ないことだった。
「お先に失礼します」
またパソコンに向かって難しい顔をしている大和へ声をかけて3人並んで体験施設を出る。
千明たちが働いている体験施設は円の中央あたりにあるので、ここから従業員用の駐車場まで歩かないといけない。
広い園だから徒歩10分くらいはかかる。
疲れているときにはこの距離が体にずっしりとくる。
公園の閉園時間は午後5時だった。
普通の公園なら閉園などしないけれど、ここは観光地の公園である。
園内には蛍の光が流れ始めて、なんとなく寂しい雰囲気だ。
そしてその音楽も消えてレジの精算や掃除が終わると千明たちの帰宅時間になる。
遅くても、午後6時には公園を出ることができるのがこの仕事の魅力だった。
幹部クラス以上の上司たちはこの後会議などもあるようだけれど、下っ端の千明には関係ないことだった。
「お先に失礼します」
またパソコンに向かって難しい顔をしている大和へ声をかけて3人並んで体験施設を出る。
千明たちが働いている体験施設は円の中央あたりにあるので、ここから従業員用の駐車場まで歩かないといけない。
広い園だから徒歩10分くらいはかかる。
疲れているときにはこの距離が体にずっしりとくる。