愛しい吐息 ~凛々しい婚約者は彼女を溺甘で支配的な愛にとろけさせる~
「人気モデルよ。『イケメン御曹司図鑑』にも載ってたの。素敵よね!」
そんな本あるんだ、と花純は驚いた。
「注文とか、ぜんぶ私がやってもいい?」
「いいよ。むしろお願い」
どうしてここに来たのか。
鼓動がバクバクと激しくなる。
「カフェラテ1つ」
圭梛がオーダーを通す。
花純は逃げるようにダスターを持って店の奥に行った。
紫苑に見つからないように、奥のテーブルを拭いて、備品を無駄にそろえ直したりなどして時間を稼ぐ。
しばらくして、圭梛が不満を浮かべて花純を呼びに来た。
「紫苑があなたに話があるって」
花純は凍り付いた。
「知り合いなの?」
「ぜんぜん」
昨夜、一方的に絡まれただけだ。
視線に気が付いてそちらを見ると、紫苑がニヤリと笑った。
花純はあきらめて肩を落とした。
「行って来る」
ダスターをカウンターに置くと、とぼとぼと紫苑のところへ行った。
「御用でしょうか」
花純が聞くと、紫苑はうきうきと言う。
「雅が式場をキャンセルしたって聞いたよ。きっと僕との結婚の準備だ」
花純は息をのんだ。
「違います」
激しい鼓動は収まらない。
「君がたくさんプレゼントをねだるせいで、雅は車が好きなのにセカンドカーも自由に買えない」
「そんなことしてません」
周りからはそんなふうに見られているのだろうか。鼓動は激しいのに、血の気が引いて行くようだ。
「うまく雅をはめたみたいだけど、今後はそうはいかないから」
「違います」
はめてなんかいない。
そんな本あるんだ、と花純は驚いた。
「注文とか、ぜんぶ私がやってもいい?」
「いいよ。むしろお願い」
どうしてここに来たのか。
鼓動がバクバクと激しくなる。
「カフェラテ1つ」
圭梛がオーダーを通す。
花純は逃げるようにダスターを持って店の奥に行った。
紫苑に見つからないように、奥のテーブルを拭いて、備品を無駄にそろえ直したりなどして時間を稼ぐ。
しばらくして、圭梛が不満を浮かべて花純を呼びに来た。
「紫苑があなたに話があるって」
花純は凍り付いた。
「知り合いなの?」
「ぜんぜん」
昨夜、一方的に絡まれただけだ。
視線に気が付いてそちらを見ると、紫苑がニヤリと笑った。
花純はあきらめて肩を落とした。
「行って来る」
ダスターをカウンターに置くと、とぼとぼと紫苑のところへ行った。
「御用でしょうか」
花純が聞くと、紫苑はうきうきと言う。
「雅が式場をキャンセルしたって聞いたよ。きっと僕との結婚の準備だ」
花純は息をのんだ。
「違います」
激しい鼓動は収まらない。
「君がたくさんプレゼントをねだるせいで、雅は車が好きなのにセカンドカーも自由に買えない」
「そんなことしてません」
周りからはそんなふうに見られているのだろうか。鼓動は激しいのに、血の気が引いて行くようだ。
「うまく雅をはめたみたいだけど、今後はそうはいかないから」
「違います」
はめてなんかいない。