愛しい吐息 ~凛々しい婚約者は彼女を溺甘で支配的な愛にとろけさせる~
嫌がらせされただけだ。有名人が悪口を言われるように、雅の婚約者だからやっかまれただけだ。
ふいに、スープの温めに失敗したときのことを思い出した。
あのとき、レトルトのコーンポタージュをレンジで温めていた。
ちゃんと深めの容器に中身を入れて、パッケージに書いてある通りにレンジアップした。
テーブルについて、コーンポタージュ大好き、と思ってスープスプーンを差し込む。
瞬間、爆発した。
「熱いっ!」
花純はとびすさった。スープカップは床に落ちて、ガシャン、と割れた。
「どうした!?」
声に驚いた雅がリビングから出て来る。
「スープが爆発した」
呆然と答える。
「やけどは?」
「大丈夫。床が……」
飛び散ったスープで汚れている。
「そんなことはいい」
雅は花純のあちこちを確認する。無事を確認して、ようやく息をついた。
「突沸だな。たまにある」
しょんぼりする花純を見て雅はふふっと笑い、シャワーに行くように言った。
出てきたら、すべての片付けは終わっていた。
「ごめん」
「気にするな」
雅は花純を抱きしめる。
「運が悪いところも大好きだから」
オメガだからだろうか、花純は不器用でよく失敗する。そのたびに、雅はそういうところも好きだ、と花純を肯定してくれる。
「よく、窓枠に乗ろうとジャンプして落ちる猫の動画が上がっているだろう? あの猫みたいで放っておけないんだ」
人間ですらなかった、と余計に落ち込んだ。
確かに失敗した猫は愛らしい。だけどあの猫も失敗なんてしたくなかっただろうに。
「かわいいからいいんだ」
雅はそう言って、花純に熱い口付けをする。
いつもそうやって花純を思いやってくれる。
思いやるから、仕事で大変なときも話をしてくれない。
ふいに、スープの温めに失敗したときのことを思い出した。
あのとき、レトルトのコーンポタージュをレンジで温めていた。
ちゃんと深めの容器に中身を入れて、パッケージに書いてある通りにレンジアップした。
テーブルについて、コーンポタージュ大好き、と思ってスープスプーンを差し込む。
瞬間、爆発した。
「熱いっ!」
花純はとびすさった。スープカップは床に落ちて、ガシャン、と割れた。
「どうした!?」
声に驚いた雅がリビングから出て来る。
「スープが爆発した」
呆然と答える。
「やけどは?」
「大丈夫。床が……」
飛び散ったスープで汚れている。
「そんなことはいい」
雅は花純のあちこちを確認する。無事を確認して、ようやく息をついた。
「突沸だな。たまにある」
しょんぼりする花純を見て雅はふふっと笑い、シャワーに行くように言った。
出てきたら、すべての片付けは終わっていた。
「ごめん」
「気にするな」
雅は花純を抱きしめる。
「運が悪いところも大好きだから」
オメガだからだろうか、花純は不器用でよく失敗する。そのたびに、雅はそういうところも好きだ、と花純を肯定してくれる。
「よく、窓枠に乗ろうとジャンプして落ちる猫の動画が上がっているだろう? あの猫みたいで放っておけないんだ」
人間ですらなかった、と余計に落ち込んだ。
確かに失敗した猫は愛らしい。だけどあの猫も失敗なんてしたくなかっただろうに。
「かわいいからいいんだ」
雅はそう言って、花純に熱い口付けをする。
いつもそうやって花純を思いやってくれる。
思いやるから、仕事で大変なときも話をしてくれない。