ご令嬢ではありません!~身代わりお見合いだったのに、敏腕CEOが執愛に目覚めたようです~
土曜日、目が覚めると、もう朝ではなく昼時に近い時間帯だった。
昨日は遅い時間まで出掛けていたし、衝撃的な事実とも向き合わなければいけなくて心身共に疲れていた。
でも、これだけ寝られるということは、私は大丈夫だ。案外、強い。
鈍重に起き上がり、朝のルーティンを開始する。
トイレ掃除や洗濯、家の掃除を手早く済ませると、コーヒーを淹れてひと息ついた。
(お腹空いた、牛丼食べたい)
どうやら私の身体は健康のようである。精神的にきているかもと思ったけれど、乗り越えられそうだ。私よりも心配なのは有紗だ。
好きでもない人と結婚しなければいけないなんて、想像しただけでも辛い。それに、有紗には結婚したいほど好きな人がいて、その人と別れなければいけないことも拷問のようだろう。
私とは、比べ物にならないくらい辛いに決まっている。
今は有紗のことを考えてあげなければいけないのに、昨日の私は自分のことばかり考えていた。