ご令嬢ではありません!~身代わりお見合いだったのに、敏腕CEOが執愛に目覚めたようです~
いつものように黒ゴムで一つに結び、眼鏡をつける。
くるぶしまで届くパーカーワンピースを頭から被り、スニーカーを履いたら完成だ。
外に出ると、夏の終わりを惜しむように柔らかな日差しが差し込んでいた。袖を少し上げて歩き始めたとき、歩道で挙動不審にさまよい歩いている男性が目に入った。
(社長⁉)
社長も私に気がつき、目が合うと一瞬逃げようとしたけれど足が止まり、観念したのか申し訳なさそうに頭を下げてこちらへ来た。
社長はいつもと同じでスーツ姿だった。『こういうことはやめてください』と言ったにも関わらず、また同じことをしている。
でも、私が嫌がっているという自覚はあるようなので責める気にはなれなかった。
「すまん。気持ち悪いよな」
「気持ち悪くはないですけど、どうしたのですか?」
「会いたかった。ここら辺にいたら、偶然会えるかもしれないなと思って来たのだが、待ち伏せされているようで気持ち悪い行動かもしれないと思って、帰ろうか考えあぐねていた。でも、他に会う方法が思いつかなかった」
くるぶしまで届くパーカーワンピースを頭から被り、スニーカーを履いたら完成だ。
外に出ると、夏の終わりを惜しむように柔らかな日差しが差し込んでいた。袖を少し上げて歩き始めたとき、歩道で挙動不審にさまよい歩いている男性が目に入った。
(社長⁉)
社長も私に気がつき、目が合うと一瞬逃げようとしたけれど足が止まり、観念したのか申し訳なさそうに頭を下げてこちらへ来た。
社長はいつもと同じでスーツ姿だった。『こういうことはやめてください』と言ったにも関わらず、また同じことをしている。
でも、私が嫌がっているという自覚はあるようなので責める気にはなれなかった。
「すまん。気持ち悪いよな」
「気持ち悪くはないですけど、どうしたのですか?」
「会いたかった。ここら辺にいたら、偶然会えるかもしれないなと思って来たのだが、待ち伏せされているようで気持ち悪い行動かもしれないと思って、帰ろうか考えあぐねていた。でも、他に会う方法が思いつかなかった」