ご令嬢ではありません!~身代わりお見合いだったのに、敏腕CEOが執愛に目覚めたようです~
「いません!」

 これまた即座に否定する。社長に誤解はされたくない。そう思うなら、戸惑っていないで受け入れてしまえばいいじゃないかと思ってくる。

(なにが問題?)

 自分に問いかけて、冷静に考えてみたら問題点ばかりだった。御曹司である社長と一般庶民の私が結婚できたとして、平穏な結婚生活が送れるのか?

 子どもができたとして、どんな外圧が待っているかわからないのに、私に子どもを育てあげることができるのか?

もしも社長が心変わりしたら? 今は物珍しさなのかわからないけれど、社長の気持ちが変わらないという保証はない。そんなこと言ったら、誰と結婚しようとも相手の心変わりや環境の変化なんて避けては通れない課題なのだから、保証なんてどこにもない。

 そんなこと考えていたら結婚なんてできないのかもしれない。でも、私はそんなことを考えてしまうタイプの人間だ。

 感情だけで突っ走れない。理論が大事だ。自分が納得し突き進むための指針がないと歩き出せない。
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