ご令嬢ではありません!~身代わりお見合いだったのに、敏腕CEOが執愛に目覚めたようです~
「わあ、太っ腹ですね」

「芳美のためだと思うと力が出てきて仕事にも精が出るよ。今日はいつもよりも仕事が捗った」

 会話をしながらリビングへと向かう。一緒にいることが自然で会話も永遠にしていられる。昨日よりもぐっと距離が縮まったかんじがした。

 離れていた時間を埋めるように、今日の出来事を話しあう。たった数時間離れていただけなのに、長期旅行から帰ってきたみたいに話が尽きない。

 お喋りしながら買ってきた服を整理し終え、ソファに座ってひと息ついた。

「貴富さんは夕飯を食べましたか?」

「先に食べていてくださいと連絡をもらったからね。もしかして芳美はまだ食べていないの?」

「食べてはいないのですが、休憩事に甘いものを食べていたので全然お腹は空いていません。今日はたくさん歩いたのでゆっくりお風呂に入ろうかな」

「それはいいね! 今用意するよ」

「え? あ、ありがとうございます」

 貴富さんがやけに嬉しそうにお風呂の準備に行ったので不思議だった。
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