ご令嬢ではありません!~身代わりお見合いだったのに、敏腕CEOが執愛に目覚めたようです~
目覚まし音が鳴り響く。貴富さんが起きないように、本来起きたい時間にはスマホのバイブのみにしていたけれど、今朝はそれでは起きられなかったらしい。

 最悪この時間までに起きないとまずい時間帯に設定していた目覚まし音が鳴って、寝坊してしまったことに気がついた。

(二日目にしてやっちゃった!)

 起き上がると貴富さんの姿はない。青くなりながら貴富さんを探してリビングに行くと、テーブルには料亭の朝ご飯のような見事な和食が並べられていた。

「おはよう。そろそろ起こそうかなと思っていたところだよ」

「すみません、朝食まで用意させてしまって」

 ああもう最悪だ。寝坊して朝食すらまともに作れない女が、御曹司と結婚したいだなんて分不相応にも程がある。

「無理をするのはよくないよ。昨日は疲れて帰ってきたのに、さらに無理させてしまったからね。それに芳美だって働いているのだから、家事は女性が全てやるべきという固定概念は捨てるべきだ」
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