ご令嬢ではありません!~身代わりお見合いだったのに、敏腕CEOが執愛に目覚めたようです~
「絵梨奈は寝たか?」

「うん、ぐっすり」

「朝まで寝るようになって助かるな」

「体力がついたのね。毎日走りまわっているから。寝るにも体力がいるということね」

 絵梨奈は典型的なお転婆娘だ。頭の回転も速く、口達者。素直さに欠けるところがたまにキズだが、手がかかる子ほど可愛い。

「じゃあ、朝まで芳美を独占できるな」

 貴富さんは色気を含んだ目で言った。

「朝まではちょっと……」

 私たちの関係性は変わらないとはいえ、体力は落ちた。若いときと違い、次の日のことを考えてしまう。

「わかっているよ。おいで」
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